本年度CS導入の夕張高等養護―組織体制まとまる 地域支援活用した学校運営を 支援と評価の2部会設置
(学校 2018-07-10付)

 【岩見沢発】道教委から学校運営協議会の設置が認められ、ことし六月からコミュニティ・スクール(CS)を導入した夕張高等養護学校(外山正一校長)の組織・支援体制がまとまった。学校運営協議会に学校支援部会と学校評価部会の二部会を設置し、より良い学校づくりに向けて協議・提言を行う。「障がいがある、ないにかかわらず、すべての人々がお互いの人権と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方をお互いが認め合える、全員参加型の社会の形成」をビジョンに掲げ、関係機関との連携を図りながら取組を進めていく。

 夕張市では、「夕張の子どもをともに育てる」との観点から、市教委を中心に各教育機関と地域が一体となった子どもの支援体制づくりを推進。本年度から市内の小・中学校と夕張高校に学校運営協議会が設置された。

 夕張高等養護に学校運営協議会を設置することによって、校種を超えた教育活動の一層の充実を図る。

 同校は、パートナー・ティーチャー派遣事業や特別支援教育連携協議会などを通して、関係機関との連携のもと、地域に根ざした教育活動に取り組んできた。

 これまでの実践を踏まえ、学校や地域の実情に応じた組織・支援体制の見直しを図るとともに、地域住民・保護者の支援や協力を得て社会に開かれた学校づくりを進める。

 医療・保健・福祉分野の関係機関や地域企業との連携などによる教育活動の充実に加え、障がいのある子どもへの理解促進にも期待。共生社会の形成を目指し、実のある取組を展開していく考えだ。

 学校運営協議会は、学校支援と学校評価の二部会で構成。学校支援部会では、近隣町内会や市教委とも連携しながら、地域資源を有効活用し、年間計画に基づく学習支援や校外学習の充実に向けた方策を検討する。

 学校評価部会では、学校運営や教育活動、地域との連携について改善・充実を図るため、地域住民や保護者、生徒へのアンケートなどを実施。評価結果から分析した課題や改善点を整理する。

 両部会でそれぞれ方策をまとめ、提言を行うこととしている。

 なお、委員の任命式および第一回学校運営協議会はあす十一日に開くこととしている。

(学校 2018-07-10付)

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