十勝の建設産業の未来を考える会　帯広工業高で建設産業仕事説明会　道路ができる流れ学ぶ

（学校 2018-07-06付）

生徒たちは真剣な表情で説明に聞き入っていた

　【帯広発】帯広工業高校（金谷秀幸校長）で六月二十六日、十勝の建設産業の未来を考える会主催の建設産業仕事説明会が開かれた。環境土木科の一年生四十人が参加。「道路ができるまで」をテーマに据え、施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の担当者が仕事内容を説明し、生徒は真剣な表情で説明に耳を傾けていた。

　十勝の建設産業の未来を考える会は、開発局帯広開発建設部、十勝総合振興局帯広建設管理部、帯広建設業協会、十勝測量設計協会などで構成。十勝管内における建設産業の担い手確保に向け、学校と一体となって各種取組を進めている。

　はじめに金谷校長があいさつ。就職先と自分のやりたいことのミスマッチをなくすために「説明を通して仕事をよく理解し、これからの勉学に励んでほしい」と期待した。

　続いて、施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の担当者が「道路ができるまで」を主題に説明。①計画の立案②土地を調べる③設計図をつくる④工事内容を説明する⑤土地を買う⑥道路をつくる⑦道路を維持する―の流れを説明した。

　各担当者はスクリーンにそれぞれの業務内容を示して紹介。専門用語なども分かりやすく解説しながら「日本で初めて測量した人は？」などのクイズも織り交ぜて話を進めた。

　質疑応答では「建設コンサルタントに興味があるがどのような資格が必要か」「計画から竣工までにどのくらい期間がかかるのか」「橋をつくるときは、どのような手順になるのか」などと多くの質問が挙がり、意識の高さを示した。

　参加した生徒の一人は「説明会で聞いたことを、今後の進路を決めるときに役立てたい」と話していた。

(学校 2018-07-06付)