道教育大附属旭川小・旭川中が教育研究大会 学びのプロセスを追究 自らの思考を自覚的にとらえ―附属旭川中(学校 2018-07-04付)
【旭川発】道教育大学附属旭川中学校(石塚博規校長)は六月中旬、同校で教育研究大会を開いた。研究主題「新たな価値を生み出す学びのプロセスに関する研究~自らの思考を自覚的にとらえ、他者・世界・自己と関わる深い学びの実現に向けて」(二年次)のもと、十四授業を公開した。
同校は、学びのプロセスの中で新しい発見や学び、知識・技能、思考力、判断力、表現力などの「新たな価値」を生み出すことができるようにすべく、各教科において学びのプロセス、生徒の思考に関する研究を進めてきた。二ヵ年研究の最終年次。
研究を具体化するため、各教科において、研究主題や目指す生徒像、それに迫る手立てなどを設定している。
英語科では、研究主題を「英語で学ぶ必要感を高める授業の創造~“自分の英語”で深いやり取りを行い、正確に書くことへとつなげる方略の研究」と設定。
主題に迫るため、①質問する力を高めるためのスパイラルで行うトレーニングの実施②他者と協働的な学びを自らモニタリングできる教材の活用や授業改善―の二点に取り組んだ。
◆1年英語―自己紹介文の表現考察
当日、一年A組(舘下真二教諭、生徒数三六人)では、英語「ALTがワクワクするような自己紹介のスクラップをつくろう!」を公開した。
本時は十四時間扱いのうち、十二時間目。
前時までに生徒たちは、一般動詞の肯定文や否定文、疑問文、Whatから始まる一般動詞を含んだ質問や答え方などについて学習し、自己紹介文に必要な表現を考え、原稿を作成した。
それらを踏まえ本時は、読み手を意識して、自己紹介の原稿をより良いものへと書き直すことを目標とした。
はじめに、舘下教諭は前時までの学習活動を振り返り、「英文が読み手により興味深く伝わるようにするためにはどうしたら良いか」と提示。
例文を読ませたあと、生徒に気づいた点を発表させた。生徒からは、「好きなものが例示してあるといい」「理由も書いたほうが分かりやすい」などの意見が挙がった。
それらを踏まえ、舘下教諭は「クラスメートの英文をより興味深く伝わるよう改善しよう」と本時の課題を示した。
他者との協働的な学びをモニタリングできる教材の活用や授業改善の工夫として、前時までに書いた自己紹介文を四人グループになって回し読みをさせ、内容に関する質問や気づいた点などについて話し合わせた。
また、読み手のALTに関する情報や今まで会話した内容を想起させるなど、読み手を意識して原稿を修正させた。
最後に、実物投影機を活用して、原稿の修正前後の英文を比較。
舘下教諭は、内容や表現などの改善を図るため、質問やアドバイスなどの意見交換をすることで、より良い原稿がつくれることに気づかせた。
(学校 2018-07-04付)
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