稚内高 31年度の単位制導入で説明会 総合的な探究を先行実施(学校 2018-07-06付)
普通科と商業科相互のクロスカリキュラムなど、単位制の特色を説明した
【稚内発】三十一年度から普通科・商業科において単位制を導入する稚内高校(元紺谷尊広校長)は六月中旬、同校で学校説明会を開いた。管内中学校の教員や稚内市教委職員など十七人が出席。多学科併置の特性を生かしたクロスカリキュラムによる指導が可能となることを説明したほか、新学習指導要領に示された「総合的な探究の時間」を先行実施することも伝えた。
冒頭、元紺谷校長は「故郷を愛し、地域から必要とされる人材を育成することが本校の使命」とし、「保護者が安心して子どもを預けられるような学校を目指していきたい」と語った。
続いて、濵田哲也教頭が単位制について解説。
単位制高校の特色として、①生徒の興味・関心や進路希望などに応じた多様な選択科目の設置が可能②習熟度別授業、少人数指導、チーム・ティーチングなどきめ細かい学習指導が充実③特色ある科目の開設④進路ガイダンスや選択科目の履修指導の充実によるきめ細かい進路指導―の四点を挙げた。
このうち、②では、単位制導入によって個に応じたカリキュラムの編成が可能となるとして、普通科では一年次から英語と数学で三~四クラスの習熟度別授業を展開することを説明。難関大学を目指す「特進グループ」を設ける一方で、基礎学力の定着を目指す生徒にも対応するほか、普通科で就職を希望する生徒や資格取得を目指す生徒向けに、商業科科目の選択も可能とすることを伝えた。
続いて、村上究教諭が商業科における単位制について説明。
税理士試験の科目合格や情報処理の国家資格取得を目指すなど、多彩な学校設定科目を開設するほか、商業系大学への進学を目指す生徒のために英語や数学などの選択科目を充実させることを示した。
また、社会に開かれた教育課程の実現のため、学校設定科目「稚内学」を開設することも説明。
地域の教育資源を活用した授業を展開するほか、稚内市主催の稚内観光マイスター検定を取得させ稚内を愛する心を根付かせるとした。
三十四年度の新学習指導要領で導入される「総合的な探究の時間」を三十一年度から先行実施することも表明。グループごとにテーマを設けて、資料を分析したり、調査を行ったりして、それらをまとめた結果を発表するなどの学習を通じ、「よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育むことを目指す」との考えを示した。
(学校 2018-07-06付)
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