小中一貫教育検討の交流会 成果は学力向上や不登校減 義務教育学校設立に向け共通理解 当別中
(学校 2018-07-04付)

当別中小中交流会
57人の小・中学校教諭が小中一貫教育をどのように充実させていくかについて話し合った

 当別町立当別中学校(武岡則夫校長)は六月中旬、同校でこれまでの小中一貫教育の取組について検討する小中交流会を開いた。授業公開のほか、全体会・グループ討議を実施。参加した五十七人の教諭は石狩教育局義務教育指導班の因雅仁主任指導主事の助言を受けるなど、小中一貫教育に関する理解を深めた。

 授業公開や分科会などを通して児童の実態や授業の進め方などについて交流を深め、小・中学校共通の研究主題である「生き生きと学び、表現できる児童生徒の育成~学びの連続性と指導の系統性を重視して」についての共通理解を図ることが目的。

 同町の小・中学校は、前年度から小中一貫教育を実施しており、年に五~六回当別小学校の児童が当別中に登校し、西当別小学校の児童が西当別中学校に登校する。当別中では空き教室を当別小六年生に充て、中学校登校時にはそこで授業を行う。

 授業公開では、当別小の教諭が国語や英語、数学の様子を参観した。

 全体会では、武岡校長と因主任指導主事があいさつ。今回が初めての取組であることから、円滑な運営への協力を呼びかけた。

 発表では当別小と当別中の教諭が、学習面と生活面でそれぞれ現状や今後の課題を述べ、情報を交換。続いて、当別中の小田枝里研究部長が合同研究や成果を説明した。

 このあと、当別町教委学校教育課の山谷潤参事が新校舎構想について解説し、義務教育学校設立に向けての共通理解を図った。

 グループ討議に移り、小・中学校合わせて五十七人の教諭が理系や文系、芸術系、特別支援など七つのグループに分かれ、小中一貫教育をどのように充実させていくか話し合った。

 最後に、因主任指導主事が総括。

 成果として、児童の落ち着き、学力向上、不登校児童の減少などを挙げた。今後の課題は「小・中学校共通の研究主題を確認し、計画的・意図的に行ってほしい」と話した。

 また「交流会は小中一貫教育を充実させるための手段であり、目的ではない。ゴールを明確にして取り組んでほしい」と今後の活動に期待を寄せた。

(学校 2018-07-04付)

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