遠軽高生徒向け下宿「ミライロッジ」完成　町内建設企業が建設・運営　安全・安心な生活実現

（学校 2018-07-26付）

完成を祝って渋川校長ら４人がテープカット

　【網走発】遠軽高校（渋川誠人校長）の生徒向け下宿「ミライロッジ」が完成した。地元建設業者が「地元の高校のために一肌脱ぎたい」と建設・運営。二十一日には現地でオープニングセレモニーが行われ、生徒たちは「とてもきれいで立派」と話し、入居を楽しみにしていた。

　同校は、吹奏楽をはじめ全国大会に出場する部活動も多く、道内の他地域から入学を希望する生徒が毎年二十人ほどいる。しかし、町内に下宿が少なく入学を断念する生徒も多い。このため、町内で建設業を営む㈱渡辺組（渡辺博行社長）が、高校と地元からの要請を受け、高校生用の下宿を建設・運営することにした。同社は、四十年以上にわたって遠軽町に奨学資金目的の寄付を行うなど、地域の教育振興に貢献している。

　下宿の建設は、ことし四月に着手。住所は遠軽町福路一丁目七―五。規模は木造二階建て、延べ床面積四百七十四・六六平方㍍、部屋は六畳一間、十八人が入居できる。

　オープニングセレモニーには、生徒や保護者など約三十人が集まった。あいさつに立った渡辺社長は「未来に向かっていろいろな形で頑張る」とミライロッジ命名の由来を披露した上で、入居した生徒が「立派な人生を送ることができるよう、支援できれば」と思いを語った。

　続いて、遠軽町の佐々木修一町長が「町外から子どもたちが来て、未来を拓けるような学校にしてほしい」と期待を寄せた。「立派な下宿をつくっていただき、ありがとう」と謝辞を述べた渋川校長は、同校の継続とさらなる発展に向け決意を新たにしていた。

　このあと、渡辺社長、佐々木町長、渋川校長、管理人の髙橋たい子さんの四人がテープカット。新たな下宿の完成を祝った。生徒たちは、玄関のオートロックの説明に「おお、すごい！」と驚きの声をあげ、安全で安心して生活できると、入居を楽しみにしていた。

(学校 2018-07-26付)