旭川市教委―プランに基づく緊急合同点検　市内１６ヵ所対象に調査　実情踏まえ対策案作成へ

（市町村 2018-09-11付）

　【旭川発】旭川市は、国が作成した「登下校防犯プラン」等に基づく緊急合同点検を、あす十二日から二十七日にかけて実施する。旭川中央・東警察署、旭川市関係部局などと協力し、市内六小学校区・十六ヵ所を対象に調査。市教委、学校や関係機関と協議を進め、地域の実情に応じた対策案の完成を目指す。

　「登下校防犯プラン」はことし五月、新潟市で下校中の児童が殺害された事件を契機に政府が作成したもの。対策として、①地域における連携の強化②通学路の合同点検の徹底および環境の整備・改善③不審者情報等の共有および迅速な対応④多様な担い手による見守りの活性化⑤子どもの危険回避に関する対策の推進―の五つの柱を設定している。

　緊急合同点検については、九月末までに地域の防犯上の危険個所を関係機関が合意するよう要請しており、点検を行う際、道が「防犯」「防災」「交通安全」の視点も加えて実施するよう求めている。

　これを踏まえ、市教委は児童の夏休み期間中に市内の小学校を中心に危険個所の情報収集に取り組み、緊急合同点検が必要と思われる危険個所を抽出。あす十二日から二十七日の間に市内六小学校区・十六ヵ所の緊急合同点検を実施することとした。

　緊急合同点検に参加する関係機関は、旭川中央・東警察署、旭川市関係部局（土木・建築・防犯等）、上川総合振興局旭川建設管理部（道道・道管理河川関連）など。市教委と学校、関係機関が連携して協議を進めるとともに、対策案を作成する。

　なお、現時点では、対策案の作成は点検後に取り組んでいくこととしているが、完成時期は未定。市教委は「地域の実情に応じながら検討していきたい」と話している。

(市町村 2018-09-11付)