ＵＳＢメモリ紛失受け旭川市教委　校内の緊急点検を指示　再発防止に向け研修開催へ

（市町村 2018-09-11付）

　【旭川発】旭川市教委は、市内の小学校教諭が個人情報の入ったＵＳＢメモリを一時紛失した事案を受け、各学校に個人情報保護に関する緊急点検を行うよう指示した。市教委は、管理職やセキュリティ担当者を対象とした研修会を近く開くこととしており、「再発防止に取り組み、信頼回復に努める」としている。

　市教委によると、市内の四十代の女性小学校教諭が私物のＵＳＢメモリに、学級通信や学級経営案、授業で使う教材、校内研修で使う資料のデータを保存。八月二十四日、このＵＳＢメモリをバッグにしまって校外に持ち出し、週末にバッグを持って外出した。二十六日、バッグの中に筆入れがないことから紛失していることに気付いた。

　学校は直ちに、保護者に謝罪と事実経過などの説明を行った。

　九月一日、当該教諭が自宅付近で、紛失していた筆入れを見つけ、中身を確認したところ、ＵＳＢメモリが入っていた。保存されたデータには、個人情報が含まれていたが、流出は確認されていない。

　ことしに入ってからＵＳＢメモリの紛失は二回目。

　市教委は今回の事案を受け、市立小・中学校の校長全員に教育長通知を発出。校内における個人情報保護に関する取組の緊急点検として、市教委が作成したガイドラインを活用して各学校で取扱いなどを再確認するよう指示した。

　今後は、個人情報の取扱いについて、教職員一人ひとりにあらためて認識させるため、近日中にも管理職やセキュリティ担当者を対象とした個人情報管理に関する研修を実施するなど、再発防止を図ることとしている。

　市教委では「これまでも個人情報の管理の徹底に取り組んできたが、今後は、このような事故が発生しないよう、再発防止に取り組み、信頼回復に努める」と話している。

(市町村 2018-09-11付)