恵庭市恵み野小で放課後個別指導　苦手分野の克服に努め　教員目指す文教大生協力

（学校 2018-09-25付）

　恵庭市立恵み野小学校（谷口みどり校長）は十二日、同校で外部人材を活用した放課後個別指導を行った。同校の呼びかけで集まった道文教大学の教員志望の学生がボランティアとして協力。児童たちは算数の復習や苦手分野の克服に取り組み、積極的に質問するなどして学習に励んだ。学生たちは将来を思い描きながら、コミュニケーション能力の向上と教員を目指す上での心構えを学んだ。

　この取組は、本年度、恵み野小が道教委の退職教員等外部人材活用事業の指定校となったことから、算数の教育充実を目指し、児童一人ひとりの習熟度に合った個別指導を行う環境整備を図ることを目的に実施した。

　六月から夏休みを除く毎週水曜日に放課後の個別学習を行い、九回目の今回は、七十三人が参加した。

　初回は約四十人が参加し、退職教員等外部人材活用事業で配置された成田ひろ子講師が指導。二回目以降の参加希望者が増加し、成田講師だけでは対応しきれなくなったことから、谷口校長が道文教大の小学校教諭を目指す学生に、ボランティアとして放課後の個別指導への協力を呼びかけた。

　二回目から十数人の学生がボランティアとして参加。今回は十一人が協力した。

　事前に児童たちに希望調査用紙を配布し、「たし算」「分数」など重点的に取り組みたい分野を児童が選択。苦手な分野や復習をしたい内容を把握し、三～四種類のプリントを組み合わせて一つのファイルにまとめ、一人ひとりの児童に合った教材を用意した。

　児童は、分からない問題を講師や学生に積極的に質問するなどして学習を進め、早く解き終わった児童は応用問題「チャレンジプリント」に挑戦した。

　参加した児童は「楽しく勉強できるから参加した。家ではやらない復習ができて良かった」「友達と教え合いながら問題を解くから、説明力がついた」などと感想を寄せた。

　ボランティアとして協力している道文教大の鈴木悠朔さんは「どのようなアプローチをしたら楽しく向き合ってもらえるか、児童との距離感の計り方が勉強になった。分かりやすい解説を考える際、児童の立場になって想像することの大切さを確かに実感できた」と話した。

(学校 2018-09-25付)