札幌開成中等教育が発表会初開催　新たな学び　創造の現場紹介　国際バカロレア活用した授業等　２日間で５１０人来校

（学校 2018-09-21付）

開会式で、相沢校長は参加者の交流が深まり、ネットワークを広げる機会となるよう期待した

　市立札幌開成中等教育学校（相沢克明校長）は十八日から二日間、同校で初となる公開授業・発表会「第一回　ｍｉｎ―ｎａの探究ｍａｒｃｈｅ～生徒がどんどん動く！新たな授業のｍａ―ｎａ―ｂｉの創造」を開いた。国内のみならず、韓国から教育関係者、保護者など二日間で延べ約五百十人が来校。一日目には国際バカロレア（ＩＢ）のＭｉｄｄｌｅ　Ｙｅａｒｓ　Ｐｒｏｇｒａｍｍｅ（ＭＹＰ）などを活用した授業の公開や教科会、二日目には生徒による学習成果の発表会を行い、同校の特色ある教育活動を発信した。

　十八日の開会式では、はじめに相沢校長があいさつ。同校の学校教育目標「わたし、アナタ、ｍｉｎ―ｎａ　その姿がうれしい」のもと、多様性そのものを尊ぶ姿勢を育成する環境を実現するため、生徒や教職員、保護者が一体となって学校づくりに取り組んでいることを紹介した。

　また、課題探究的な学習に取り組むことで「次代をたくましく生きる力」「生涯にわたって学び続ける力」を生徒に身に付けてもらう取組や、ＩＢプログラムなどを活用した授業改善を進めてきたことを紹介した。

　発表会を通し、参加者のもつ“探究”に関する知識や技術など「お互いに交流し、ネットワークを広げる“市場”になれば」と期待した。

　続いて、ディプロマプログラム（ＤＰ）コーディネーターの西村里史氏がＩＢＭＹＰ、杉渕宏志教諭がスーパー・サイエンス・ハイスクール（ＳＳＨ）、小泉泰之教諭がスーパー・グローバル・ハイスクール（ＳＧＨ）についてそれぞれ説明した。

　うち、西村氏は、ＩＢのプログラムを活用しながら課題探究的な学習を進めていることを説明。ＩＢのプログラムのうち、ＭＹＰでは、十六の重要概念、六つのグローバルな文脈、十の学習の方法を取り入れながら授業を行っていることなどを紹介した。

　開会式のあと、ＩＢＭＹＰやＳＳＨ、ＳＧＨを活用した計十授業を公開。研修会、教科会を実施した。

　十九日には、生徒による学習成果の発表会を開いた。ＳＳＨ・ＳＧＨの取組のほか、学年ごとにポスターセッションやオープンプレゼン形式で発表した。

(学校 2018-09-21付)