中学校教育課程編成の手引作成委―札幌市教委　道徳に関し考え方確認　総会・第１回専門部会開く

（学校 2018-09-20付）

市教委や市内中学校の校長、教頭、教諭が出席した

　札幌市中学校教育課程編成の手引作成委員会は十八日、市教委会議室で総会および第一回専門部会を開いた。委員十人が出席。中学校の「特別の教科　道徳」の教育課程編成の手引の作成に向けて、その基本的な考え方などを確認した。

　札幌市教委では、学習指導要領改訂の趣旨や移行措置の内容を踏まえた教育課程の編成と実施に資するため、手引の作成に向けた委員会を設置。委員は市教委職員のほか、市内の中学校と校長、教頭、教諭などで構成されている。

　総会では、委員長を務める札幌市教委の檜田英樹学校教育部長があいさつ。中学校の「特別の教科　道徳」の教科書が採択されたことなどにふれ「手引は札幌の先生にとって、道徳を教えていく上での道しるべとなる」と述べ、手引作成に取り組むよう求めた。

　手引作成のスケジュールなどを確認したあと、第一回専門部会を開いた。

　はじめに、市教委教育課程担当課の渡辺一生義務教育担当係長が手引作成の方針について説明。手引作成の基本的な考え方として「学習指導要領改訂の趣旨について理解を促すとともに、札幌市の学校教育が目指す方向性とかかわりを示す」「学ぶ力の育成に向けて、課題探究的な学習について新学習指導要領の趣旨を踏まえた展開の視点を示すなど今後の授業改善につなげる」「来年度から使用する教科用図書の教材を吟味し、その内容を有効に活用して子どもたちに身に付けたい力の育成を実現していく」ことの三点を提示した。

　このあと、今後のスケジュールを確認したほか、事務局のたたき台のもと、意見を交換した。

(学校 2018-09-20付)