名寄産業高生がインターンシップ　将来の進路選択に向けて　近郊建設業者が受け入れ

（学校 2018-09-13付）

除雪車に試乗し担当者から説明を受ける生徒

　【旭川発】名寄産業高校（杉田良二校長）は五日、建築システム科二年生のキャリア学習の一環として、近郊の建設業や測量調査設計業の事業所でインターンシップを行った。二十四人が参加し、各事業所で職場体験。将来の進路選択への参考とするとともに、働くことの意義を学んだ。

　同校では、例年、二年生のキャリア学習の一環として、近郊の事業所の協力のもと、インターンシップを実施。この日は、建築システム科二年生徒二十四人が参加した。

　名寄市風連町で建設業を営む中舘建設㈱（中舘孝彰社長）では、菅野裕君と芳野虎君が職場体験に臨んだ。同社の除雪車車庫で社員のほか、同社のインターンシップに協力している旭川建設管理部士別出張所の職員から道路の維持管理・除雪業務について説明を受けた二人は、道道の除雪業務を請け負っている同社が作業する路線や業務の内容などについて理解を深めた。

　このほか、除雪車に試乗し、担当者の解説に耳を傾けながら、笑顔を浮かべてシートの座り心地を堪能。「除雪車はレバーがいっぱいあって操作が難しそう。朝早くから作業しなければいけないので大変」などと話していた。

　同出張所の山下範雄主査は「除雪業務は担い手の高齢化などによって、若手が少ないのが問題となっている。除雪業務に対する理解を深めてもらい、将来、地域の除雪に携わってもらえたら」、同社の滝口則男土木部担当部長は「インターンシップを通じ、業界に興味をもち当社の仕事を知ってもらえれば」と、それぞれ期待を寄せた。

　同校の笠木元太教諭は「二年生のこの時期に職場を体験し仕事に対する理解を深め、三年生の学習につなげるとともに将来の進路選択の参考にしてほしい」と話していた。

(学校 2018-09-13付)