道路功労者表彰伝達式挙行　稚内養護の功績たたえ　滑り止め砂入りペットボトル製作で

（学校 2018-09-11付）

　【稚内発】稚内養護学校（首藤啓美子校長）高等部は、北海道開発局の「道路功労者表彰」を受賞した。冬期の滑り止め用の砂入りペットボトルを製作し、冬期間の安全確保に寄与していることをたたえるもの。八月三十一日に執り行われた表彰伝達式では、開発局稚内開発建設部の菊地康次長が生徒代表の小坂有加さんに感謝状を手渡し、その功績をたたえた。

　表彰は、国土交通省が実施する道路ふれあい月間行事の一環。開発局では、道路の正しい利用や道路の整備、道路環境の美化保全等に努め、顕著な功績があった団体・個人に対し、感謝状を贈り顕彰している。

　同校高等部では二十七年度から、冬期間の道路に欠かせない滑り止め用の砂をペットボトルに詰め、交差点の収納ボックスに設置する作業学習を国道維持業者と連携のもと行っている。同校生徒が砂を詰めたペットボトルの本数は、稚内市内の国道四〇号・二三八号に設置される本数の約六割を占めており、冬期間における道路交通の安全確保に大きく寄与している功績が認められ、開発局長表彰が贈られることとなった。

　伝達式では、生徒らが見守る中、菊地次長が三年生の小坂さんに感謝状を授与。菊地次長は「皆さんの活動は、道行く人たちの安全に大きく寄与するもの」と敬意と謝意を示し、「今後も道路を通じて地域とふれ合う活動を続けてほしい」と期待した。

　小坂さんは「高等部みんなで作業した活動が表彰されてうれしい」と話していた。

(学校 2018-09-11付)