旭川工業高土木科で出前授業　最新の測量技術を体験

（学校 2018-08-31付）

　【旭川発】旭川工業高校（太田潤一校長）で二十四日、土木科二年生三十七人を対象に上川調査設計協会（千葉新次会長）による出前授業が行われた。人工衛星による位置情報システムを活用したＧＮＳＳ（衛星測位システム）測量など最新の測量機械を体験。観測データを使って学校の敷地図を作成するなど、実習を通して測量の面白さや魅力を体感した。

　出前授業は、測量に関する学習で生徒に最先端の技術にふれてもらおうと、旭川工業高が上川調査設計協会に協力を依頼。業界の人材育成につながることから協会が二十八年度から実施している。

　当日、会員企業六社の技術者十四人が講師を担当。座学では㈱ダイイチプラニングの塚越康介専務が講義し、ＧＮＳＳ測量やＵＡＶ（無人航空機）による写真測量の概要と活用事例、体験授業の作業手順や測量機器の操作方法などについて解説。生徒は真剣な表情で耳を傾けていた。

　屋外での授業に移り、グラウンドでＵＡＶのデモンストレーションのあと、六班に分かれて学校敷地内で測量作業を体験した。協会技術者の丁寧な説明を受けながら、人工衛星による位置情報システムを活用したＧＮＳＳ測量、電子平板による平面測量、ＴＳによる測量作業を行い、各班で観測データを収集。データをもとに、敷地全体を図面に仕上げた。

　終わりに、山内一賴副会長が測量・調査・コンサル会社の役割と今後の展望を説明。生徒は、最新の測量技術にふれ、その魅力を味わうととともに、業界に対する理解を深めていた。

(学校 2018-08-31付)