泊村泊小　体験して学ぶ〝ものづくり〟の世界　丈夫なアーチ橋できた！　村内建設業者と連携

（学校 2018-09-21付）

　【倶知安発】泊村立泊小学校（水口正紀校長）は十一日、村内の建設業者・茅沼建設工業㈱と連携して四年生を対象とした「体験して学ぶ“ものづくり”の世界」を行った。児童たちはレンガによるアーチ橋づくりなどに挑戦。体験を通して建設業を知る貴重な時間を過ごした。

　二十五年度にスタートした事業は、ことしで六年目。

　茅沼建設工業の倉庫で行われた活動には、同校の四年生十三人が参加した。

　開会に当たり、茅沼建設工業の三宅節雄社長は「大人になって建設業界に入り、道路や橋をつくる人になってほしい。きょうは一生懸命頑張って立派な橋をつくって」とあいさつした。

　井家将博常務執行役員によるアーチ橋づくりの説明、職員・作業員によるデモンストレーション披露に続き、児童たちがアーチ橋づくりに挑戦した。

　「小林建設」「アーチ建設」「ＲＫＹＲ建設」の三班に分かれ各班二橋計六橋を製作。一橋当たり大・小合わせて四十七個のレンガを並べ、水分を含んだ砂で目地を埋めたあと、上から木槌でたたき、仕上げ作業をして、径間百七十五㌢㍍のレンガ小型アーチ橋を完成させた。

　児童たちは出来上がった橋の上を歩き、強度を確認。最初は橋に大きな負荷をかけないようにゆっくり足を乗せていたが、全体重をかけても安全だと分かると「こんなに丈夫なんだ」「少し怖いが楽しい」などと話していた。

　また、建設機械の見学・試乗を実施。試乗では、コックピットに乗り込み、敷地内を周回した。

　さらに、「空飛ぶ泡」と題し、水で溶かした洗剤とヘリウムガスを混ぜたものを児童たちが自ら切り抜いたダンボールの型を通して空に飛ばす体験にも参加。北海道や鍵の形を維持しながら空を浮遊する泡に「すごい」と歓声を上げた。

　児童たちにとって、様々な体験活動を通して建設業を知る貴重な時間となった。

(学校 2018-09-21付)