札幌市教委29年度公務災害状況 教育活動中の発生120件 11件減 さらなる防止へ取組
(市町村 2018-09-28付)

 札幌市教委は、二十九年度公務災害発生状況をまとめた。授業や部活動指導、学校行事など、教育活動中に発生した公務災害件数は百二十件。前年度より十一件減少した。市教委では公務災害の発生防止に向けて、本年度から「安全衛生の日」の取組を実施。各園・学校が毎月特定の日を「安全衛生の日」と定め、危険個所の把握や災害予防の意識啓発に取り組むなど、教職員の心身の健康に向けた取組を進めている。

 二十九年度の公務災害の発生件数は百二十件で、前年度比十一件減。校種別では、幼稚園が一件、小学校が七十七件、中学校が三十件、中等教育学校・高校が九件、特別支援学校が三件だった。

 状況別では、通常職務の発生が六十件と最も多く、体育授業が二十二件、学校行事が十三件、部活動指導が十件、出張・研修が四件、中・昼休みが四件、その他が七件。

 このうち、体育授業では、走り幅跳びの模範演技で着地時に臀部を強打したケース、縄跳びの練習中に左足首をねじって着地し、負傷したケースなどがあった。

 傷病部位別では、上肢と下肢がそれぞれ四十一件、胴体が十四件、頭部が十三件、複合部位が十件、頸部が一件。傷病別では、骨折が二十三件、打撲が二十一件、挫創と靭帯がそれぞれ十三件、切創と捻挫がそれぞれ九件など。

 また、発生月別では、二月が十九件と最も多かったほか、七月が五件と最も少なかった。

 年代別では、四十代が三十一件、五十代が三十六件と高い割合となった。

 市教委では、本年度から「安全衛生の日」の取組を展開。各園・学校が毎月特定の日を「安全衛生の日」と定め、「総括管理者(校長)をはじめ各職員による職場視察」「危険個所や災害発生事例等の情報共有の場の創設」「災害の未然防止対策の検討および実施」といった活動に取り組むもの。危険個所の把握や災害予防の意識啓発を行う機会を創出させるなど、公務災害の発生防止に向けて取組を進めている。

(市町村 2018-09-28付)

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