宗谷管内の働き方改革　全市町村で行動計画策定　部活動休養日対応分かれる　本紙調査

（市町村 2018-10-01付）

　【稚内発】宗谷管内十市町村すべてで、学校における働き方改革行動計画が策定されたことが本紙調査で明らかになった。六月に策定した猿払村、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻町、利尻富士町に続き、七月に幌延町、八月に稚内市が策定し、全市町村が策定を完了した。各市町村の計画をみると、部活動休養日について、猿払村、浜頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町の四町一村が「毎週一日以上＋毎月一日以上＋学校閉庁日」とする一方で、稚内市、中頓別町、利尻町、利尻富士町、幌延町の一市四町が「週二日以上＋長期休業中や学校閉庁日など」としており、対応が分かれた。

　道教委がことし三月に策定した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」では、市町村教委の役割として、市町村立学校における働き方改革を進めるための計画などの作成を盛り込んだ。

　宗谷管内では、六月に猿払村、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻町、利尻富士町が行動計画を策定。その後、七月に幌延町、八月に稚内市が策定し、全市町村が策定を完了した。

　いずれの市町村も、北海道アクション・プランに基づき、「三十二年度までに一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全学校でゼロにする」ことを目標としている。

　部活動休養日については、猿払村、浜頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町の四町一村で北海道アクション・プランに基づき「毎週一日以上＋毎月一日以上＋学校閉庁日」の計七十三日以上と設定。一方、稚内市、中頓別町、利尻町、利尻富士町、幌延町の一市四町では「週二日以上＋長期休業中や学校閉庁日など」とスポーツ庁のガイドラインを参考とした。

　部活動の活動時間については、中頓別町、枝幸町、利尻町の三町において活動終了時間を設けている。いずれも冬季が夏季よりも三十分もしくは一時間早く終了するよう設定している。

　このほか、利尻富士町では、勤務時間の客観的な把握に向けてタイムカードを導入する方針を示した。

(市町村 2018-10-01付)