札幌市中央小が開校５０周年　今後も笑顔あふれる学校を　記念式典に児童、来賓ら出席

（学校 2018-11-01付）

全校児童６１５人がこれまでの歩みを振り返った

　札幌市立中央小学校（林貞年校長）の開校五十周年記念式典・祝う会が十月十九日、同校体育館で執り行われた。全校児童六百十五人のほか、来賓や歴代校長、ＰＴＡ関係者などが多数出席。五十年の歩みを振り返るとともに、重点目標「みんなの笑顔あふれる中央小学校」の達成に向け決意を新たにした。

　同校は昭和四十四年、東小学校と東北小学校が統合して開校。一千人を超える児童の学び舎、当時の最先端の校舎の学校としてスタートした。以来、急激な児童数減少期はあったものの、現在は六百人を超える児童が在籍。同校付近の再開発によって、今後とも児童数が増えていくことが予想されている。

　開校以来、六年生全員での鼓隊の活動を継続している。毎年、秋の全校児童集会で、他学年の児童や保護者が見守る中、六年生から五年生への引き継ぎが行われるなど、伝統行事となっている。

　記念式典であいさつに立った林校長は「きょうは中央小学校のお祝いの日」と述べ、「周囲の環境は変わったが、五十年間変わらないものは校歌。先人たちの様々な思いが込められている」と校歌の歌詞を解説した。その上で「これからも中央小学校が札幌一笑顔あふれる学校となるよう力を合わせていきたい」と強調した。

　来賓としてあいさつした札幌市教委の檜田英樹学校教育部長は、同校の鼓隊にふれ「活動を頑張った子の中には、中学校でも明るく、最後まで粘り強く努力する子が多い」と取組の成果を語った。また、「仲間と協力して一つのことを成し遂げるという経験は、これから大人へと成長していく過程で必ず役に立つ。仲間を大切に、自分の夢に向け大きく羽ばたいて」とエールを送った。

　同校ＰＴＡの小塚渉会長は「中央小は五十年にわたり地域の活性化と結び付き、その役割を担ってきた。これからもますます地域とともにある学校を目指す。力を合わせ、歴史と伝統を次世代へ伝えることが子どもたちの夢を育み、未来へつながると信じる」とあいさつした。

　記念式典終了後は、児童主体の祝う会を行った。

　各学年が歌やリコーダー、踊りなどを披露。六年生は第五十代鼓隊として堂々と演奏を披露した。

　また、「一　ひとにやさしくします」といった標語を掲げた“ちゅうおうっ子宣言”を全員で唱和。最後に「マイ・バラード」を合唱して開校五十年を祝った。

(学校 2018-11-01付)