新得高が閉校記念式典挙行　７０年のあゆみ振り返る　新得高等支援に歴史引き継ぎ

（学校 2018-11-02付）

約３６０人が出席し、７０年の歴史を振り返るとともに、閉校を惜しんだ

　【帯広発】新得高校（岩田努校長）の閉校記念式典が十月二十日、同高で執り行われた。全校生徒十三人をはじめ、同窓生や教職員、歴代校長、ＰＴＡ関係者など約三百六十人が出席。同校の七十年の歩みを振り返り、閉校を惜しんだ。

　同校は、昭和二十三年に清水高校新得分校定時制課程普通科として開校。「高い創造性と実践力をもち、社会の進展に対応できる人間性豊かな生徒の育成をめざして」を学校教育目標に掲げ、様々な活動を展開しており、これまで五千二十人の卒業生を送り出している。

　式典では、岩田校長が式辞。七十年の歴史とともに閉校する同校の歩みを振り返り、「新得高校生としての誇りと、地域への感謝を胸に大きく羽ばたいてほしい」と呼びかけた

　地域住民に対しては「どうか卒業生たちを温かい目で見守ってほしい」と求めた。

　同校で行われた教職員や校長による教育実践にふれ「いつまでも心に残り続け、末永く語り継がれていくことを願う」と述べた。

　続いて、閉校記念事業協賛会の竹浦隆会長があいさつ。「十三人の在校生は文化祭や体育祭などの学校行事をやり遂げてきて、達成感があるのではないか」と述べ、「新得高生が様々な分野で活躍していることが大変うれしい。自負と誇りをもって語り継がれていけば」と期待した。

　来賓祝辞では、道教委の佐藤嘉大教育長と浜田正利新得町長が登壇。このうち、佐藤教育長は「新得高の輝かしい歴史には校長や教職員の尽力、ＰＴＡや地域の理解と支援があって初めて成し遂げられたもの。歴史と伝統が息づき、引き継がれていくことと思う」と述べた。

　このあと、歴代校長や歴代ＰＴＡ会長に感謝状が贈呈された。また、生徒代表の大坂響君（三年）がことし一年の取組を振り返るとともに「新得高等支援学校が学校を引き継いでいってくれるので、不思議とさみしさはない」と話し、「多くの先達の栄光を引き継ぎ、新得高生と恥ずかしくないよう日々を大切に過ごしていきたい」と述べた。

(学校 2018-11-02付)