研究推進校６０校に拡大予定　３１年度オリンピックミュージアム活用学習　札幌市教委とスポーツ局

（市町村 2019-02-13付）

　札幌市教委と札幌市スポーツ局は三十一年度オリンピック・パラリンピック教育推進事業において、札幌オリンピックミュージアムを活用した学習の研究推進校を六十校に拡大する予定だ。三十年度より十五校の増加。ミュージアムへの訪問機会を増やすことで、冬季五輪種目の体験やオリンピアン・パラリンピアンの講話などの体験的な遊びを通してオリパラ教育を推進する考えだ。

　事業は、二十八年度から実施。アジアで初の冬季五輪大会を開催した札幌市の歴史と伝統を踏まえた学習を通して“ふるさと札幌”を愛する心や、オリパラの理念を基盤として、他者との共生の思いをもちながら生涯にわたって運動を楽しむ態度などの育成を目指している。オリンピアン・パラリンピアンを学校に招いて行う学習や、札幌ウィンタースポーツミュージアム（現在のオリンピックミュージアム）を活用した学習などに関する研究を進めてきた。

　二十九年度、スポーツ局主催のオリンピック・パラリンピック教育検討会議で、ミュージアムを活用した学習の内容などを協議。大倉山ジャンプ競技場の活用や、オリンピアン・パラリンピアンの講話を盛り込むなど、内容を拡充して三十校で実施した。

　三十年度は、小学校を中心に、十五校増やし四十五校で実施。三十一年度、オリパラ教育の推進に向けて、さらに十五校増やし、六十校で実施することを目指している。

　市教委は今後も段階的に実施校を増やし、将来的には全小学校での実施を目指している。

(市町村 2019-02-13付)