函館市の31年度予算案―骨格編成 教育費は約100億円 SSW配置や勤怠時間管理(市町村 2019-02-12付)
【函館発】函館市は八日、三十一年度予算案を公表した。市長選挙を控えた骨格編成で、一般会計は前年度当初比〇・五%増の一千三百五十六億二千万円。このうち、教育費は九十九億五千九百四十九万円で、前年度から二九・四%の大幅増となった。
新規事業では、スクールソーシャルワーカー関係経費として百四十万円を計上。
二人を配置し、各学校の課題解決の推進を図っていく。教職員の働き方改革推進に関しては、ICカードを使用し、教職員の勤怠時間を管理できるようにするための教職員業務改善推進事業として百万円を盛り込んだ。
ハード面では、尾札部中学校と臼尻中学校の統合校新築事業費に三千四十二万円。
戸井西小学校、日新小学校、潮光中学校、日新中学校を統合した統合校増築事業費に三百十四万円を計上した。
また、若者の定住を目的に、市内での就職について考えるきっかけとするため、若者の地元定着支援事業には三十万円を措置。大学生などと企業との交流の場を提供する。
主な教育関係事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▽子ども・子育て支援事業計画策定経費=二二〇
▽子育て支援推進事業=九、二五三―子育てアプリによる情報提供や地域子育て支援センターの事業費など
▽子ども医療助成=四四、三二九
▽小児慢性特定疾病児童等支援費=四、〇九七
▽就学扶助費=三八、三六〇
▽入学準備給付金(小・中学校)=九四五
▽保育体制強化事業費補助(新規)=二、九四三―保育人材の業務負担軽減を図るため、保育支援者を雇用する保育所等に一部経費を助成する
▽給付型奨学金=四五六
▽ひとり親家庭等子どものための学習支援事業=二〇〇―小学生を対象に生活指導を含めた訪問型学習支援を行う
▽児童扶養手当=二一二、〇二九
▽低所得の未婚のひとり親に対する臨時・特別給付金支給事業(新規)=二七三―未婚のひとり親に対する税制上の対応にかかる臨時・特例の措置として、一人当たり一七、五〇〇円を支給
▽母子家庭等自立支援給付金支給事業=二、二五七
▽スクールソーシャルワーカー関係経費(新規)=一四〇―児童生徒への問題解決を図るため、新たなスクールソーシャルワーカー二人を配置。各学校への訪問を通して、各課題に対応した関係機関との連携を進めていく
▽地域放課後児童健全育成事業=六三、三七一
▽学童保育施設整備事業=一、〇二〇
▽放課後子供教室推進事業=四五一
▽統合児童館建設事業=二四、二七二
▽統合校新築事業費(新規)=三、〇四二―尾札部中と臼尻中の統合校
▽統合校増築事業費(新規)=三一四―戸井西小、日新小、潮光中、日新中を統合した義務教育学校
▽学校給食設備改善事業=二、七八九
▽学校司書関係経費=五七―学校図書館の運営業務、読書活動の支援を行う司書を四人増員する
▽特別支援教育支援員関係経費・推進事業費=七、六七一
▽学力向上推進事業=一、三四九―学力向上非常勤講師の配置など
▽校務支援システム運用経費=一、七四四
▽教職員業務改善推進事業(新規)=一〇〇―教職員の長時間勤務の縮減の推進を図るため、校務支援システムやICカードで勤務時間を管理していく
▽食育推進事業=五八
▽コミュニティ・スクール推進事業=二一四
▽学校開放事業=四二三
▽部活動地域支援者活用事業=三二三
▽市立函館高校海外留学事業=一、四一四
▽私立学校運営助成=一〇、八三六
▽未来のIT人材育成推進費=四九〇
▽若者の地元定着支援事業(新規)=三〇―市内での就職について考えるきっかけとして、大学生等と企業との交流の場を提供する
▽文化芸術アウトリーチ事業=三〇〇
(市町村 2019-02-12付)
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