生涯学習推進計画改訂案まとめる―紋別市教委　各世代が輝くまち　４つの施策で人づくりなど

（市町村 2019-02-08付）

　【網走発】紋別市教委は、三十一～三十五年度までの五年間を計画期間とする生涯学習推進計画（改訂版）案をまとめた。基本理念「“生きる力”を育み、各世代が輝くことができるまちづくり」のもと、四つの施策を展開。人間形成の基礎を培い、健やかに生きる人づくりなどを進めていく。

　市は二十八年度から、公民館講座などの社会教育事業をＮＰＯ法人紋別文化連盟に委託。昨年五月には紋別生涯学習センターをオープンさせた。併せて、社会経済情勢の変化などを踏まえ、社会教育委員を中心に計画の改訂作業を進めてきた。

　計画案は、基本理念「“生きる力”を育み、各世代が輝くことができるまちづくり」のもと、①つむぐ～人間形成の基礎を培い、健やかに生きる人づくり②かかわる～市民の多様な活動を高める学習機会の充実③はぐくむ～芸術・文化活動の推進と歴史文化の継承④いきる～健康づくりとスポーツ活動の推進―の四つの施策を掲げた。

　①では、子ども一人ひとりの「生きる力」や、将来の夢や希望を紡いでいく力を育成。

　幼児教育は、幼保小連携の推進などに努める。

　義務教育は、少人数指導やＩＣＴの活用など、確かな学力、豊かな心、健やかな体の三つをバランスよく発達させる「子ども夢ＵＰプラン」の推進に重点的に取り組む。

　特別支援教育は、関係機関と連携した適切な教育を推進し、必要な支援を行う。

　高校教育は、学力向上、部活動、生活支援事業など多様な支援策に取り組み、生徒や保護者に選ばれる魅力ある地元高校づくりを推進する。

　②では、図書館の学習基地としての機能充実に努め、幅広い情報を取得できる仕組みづくりなどの生涯学習活動を推進。また、地域の特性を生かした多様な体験学習機会の提供など、青少年活動の充実に努める。

　③では、鑑賞機会の拡充や文化財の保護・保存、歴史文化の継承と普及などに努める。

　④では、スポーツ・レクリエーションの場として体育施設の整備や学校開放を進め、より一層スポーツを楽しむことができるよう施設の整備、充実を図る。

　市教委は、計画案に対するパブリックコメントを二十日まで受け付けている。

(市町村 2019-02-08付)