江別市が31年度予算案発表 教育費は微増の23億円 新たに医療的ケア児支援事業 骨格編成(市町村 2019-02-07付)
江別市は五日、三十一年度予算案を発表した。四月に市長選を控えた骨格編成で、一般会計の総額は前年度当初比五・二%増の四百五十八億二千万円。うち、教育費は一・一%増の二十二億九千二百万円で、一般会計に占める構成比は五・〇%となっている。新たに医療的ケア児支援事業を盛り込み、八十一万円を措置した。
市教委は三十年十月から看護師三人を配属し、研修など受け入れ体制の準備を行っている。
四月から小学校一校、中学校一校の拠点校方式で実施。看護師を配置し、医療的ケア児が通学できる体制を整える。また、医療的ケア運営協議会を運営する。
このほかの新規事業をみると、ラグビーワールドカップに出場するオーストラリアチームのキャンプ地受け入れに二千八百十六万円を計上し、小学校を中心として選手を招いた教室などを行う。
教育関連の主な事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼自然・環境
▽環境教育等推進=四一七―小学校向け出前授業、ごみ減量体験講座、出前環境学校、夏休み環境学校等
▼産業
▽「食」と「農」の豊かさ発見実践=四一九―小学生・農業体験学習等、中学生・市内生産者などを招いた授業、地場産食材を使ったレシピコンテスト
▽有給インターンシップ等地域就職支援=一、三四九
市内企業による大学生インターンシップ受け入れを支援。大学生は市内企業で継続してインターンシップを行い、企業は従事中の賃金を支払う。
▽高校生就職支援=一六八―市内高校の生徒に対し、インターンシップ事前研修、面接指導・研修、企業交流会の実施
▼福祉・保険・医療
▽健康教育=一二一―小学生・喫煙予防教室、中学生・生活習慣病予防教室の実施
▼安全・安心
▽交通安全教育・啓発=九〇五―交通安全教室や通学路街頭指導の実施
▼子育て・教育
▽民間社会福祉施設整備費補助=二六、一八五―保育所等における事故防止推進事業補助(新規)
▽教育・保育施設等給付=二四九、六六七―教育・保育施設等への給付費支給、国の制度に基づく十月からの幼児教育・保育の無償化(新規)
▽医療的ケア児支援(新規)=八一―看護師の学校配置、医療的ケア運営協議会の運営
▽スクールソーシャルワーカー=六八三―問題を抱える児童生徒への支援、学校・家庭・関係機関の調整
▽小・中学校学習サポート=八九三―小・中学校の複数教員による指導、長期休業中の補充的学習、中学校・放課後の補充的学習
▽小・中学校外国語教育支援=三、四九二―外国語指導助手の配置(十人)
▽児童生徒体力向上=六六―朝運動プログラム(文京台小)、出前授業(五校予定)走り方教育の実施
▽情報教育推進=五、二七二―教育用パソコン等ICT機器維持管理経費、教育用パソコンの更新(タブレットPC導入)
▽特別支援教育推進=三、六一六
▽特別支援学級生活介助=五、一二三
▽学校給食=二五、二八一
▽小・中学校教育扶助費=一、八〇〇
▼生涯学習・文化
▽ラグビーワールドカップ公認チームキャンプ地受入(新規)=二、八一六―オーストラリア代表チームの歓迎、地域交流イベント。小学校を中心に、選手を招いた教室などの実施
▽セラミックアートセンター企画展=九九八―中学校・高校美術部合同展
▼協働
▽協働を知ってもらう啓発=七〇―クリアファイル(小四)、パンフレット(中二)配布、早朝ミニ講座(小四・中二)
▽学生地域定着自治体連携=三四一―道内八自治体等で組織する学生地域定着推進広域連携協議会の運営、学生の地域活動等と受入先とのマッチング支援、市内における学生の地域活動への参加支援
▽大学連携学生地域活動支援=四〇―市内四大学による地域活動に対する補助金(上限一〇万円)
▽市内大学等インターンシップ=三七―市内大学のインターンシップ受入れ(三ヵ月間、一〇人程度)
▽小中学生国内交流研修=一五七
▽中学生国際交流=二二二
(市町村 2019-02-07付)
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