石狩市が３１年度予算案発表　教育費は２７・７億円　厚田義務教育学校建設を本格化　骨格編成

（市町村 2019-02-07付）

　石狩市は五日、三十一年度予算案を発表した。四月の市長選を控えた骨格編成で、一般会計は前年度当初比四・二％増の二百七十四億円。うち、教育費は四六・二％増の二十七億七千四百万円。継続事業の厚田義務教育学校建設事業の工事が本格化することで大幅に伸びた。新規事業では、災害に伴う停電の際に断水となる施設の一部を給水可能とするための工事を行う学校施設等停電時給水対策事業で七百万円を盛り込んだ。

　教育関連の新規事業では、学校施設等停電時給水対策事業に七百万円を計上。また、花川南中学校バックネット設置事業に一千百六十万円を積み上げた。

　継続事業をみると、厚田義務教育学校建設事業で九億七千四百十万を計上。来春開校予定の厚田学園校舎の新築建替工事および屋内体育館の改修工事を実施する。

　主な教育関係事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼消防・防災

▽学校施設等停電時給水対策（新規）＝七〇〇

　指定避難所である学校施設等の機能強化を図るため、災害に伴う停電の際に断水となる施設について、バイパス菅を設置して直圧で給水することによって、施設の一部を給水可能とするための工事を行う。

▼子ども・子育て

▽樽川エリア子ども・子育て支援機能検討＝二三〇

　樽川地区における放課後児童クラブの量的確保、子育て支援拠点、花川南・樽川エリアにおける中高生の居場所確保、おおぞら児童館の老朽化などを解決するため、必要な施設機能の検討を行う。

▽厚田保育園建設＝一一、六五二

　三十二年開校予定の厚田学園校舎一階部分に複合施設として厚田保育園を移転建設する。

▽子ども医療費助成＝九、九七三

　子どもの医療費に要する経費の一部を助成する。三十一年度から通院を小学二年生まで拡充する。

▼教育

▽厚田義務教育学校建設＝九七、四一〇

　厚田学園校舎の新築建替工事および屋内体育館の改修工事を実施する。

▽花川南中学校バックネット設置（新規）＝一、一六〇

　三十年九月に発生した台風21号によって破損した花川中のバックネットを更新する。

▽エキスパートサポーター配置＝二三六

　より良い学習環境づくりを進めるため、専門的な立場で具体的な指導・支援、助言などを行うエキスパートサポーターを増員する。

▽学校図書館等整充実＝二一二

　学習や読書活動を推進するため、学校司書を増員する。配置済みの市内全小学校に加え、新たに中学校図書館へ配置する。

▼雇用・労働

▽若者人材育成・職場定着支援＝二一〇

　職場定着を図るため、高校生への就職支援などを実施する。

(市町村 2019-02-07付)