小中一貫教育の在り方検討委―札幌市教委　今後の方向性など協議　情報共有の重要性など指摘

（市町村 2019-02-05付）

委員が意見を交わした

　札幌市教委は一月三十日、ＳＴＶ北二条ビルで第二回小中一貫した教育についての在り方検討委員会を開いた。事務局が、これまでの小中連携の取組の成果と課題や、教育振興基本計画に沿った市の目指す小中一貫教育の方向性について説明。今後の小中一貫教育について協議した。

　検討委員会は、新学習指導要領で新たに示された「学校段階間の接続」の趣旨を踏まえた連続性のある教育の充実に向け、市における小中一貫教育の基本的な考え方などについて検討するほか、札幌市小中一貫教育基本方針を策定するために設置したもの。

　はじめに、検討委員会委員長の檜田英樹学校教育部長があいさつ。「“札幌ならでは”の小中一貫教育のグランドデザインを検討の中でつくり、発信できる下地をつくっていただければ」と述べ、きたんない意見を求めた。

　続いて、事務局が新学習指導要領における校種間連携や、これまでの市における小中連携の取組の成果と課題、札幌市教育振興基本計画に沿った市の目指す小中一貫教育の方向性などについて説明。説明をもとに、協議を行った。

　委員からは、「小中一貫教育を実施することで、小学校と中学校それぞれの授業改善が一層進むことに期待したい」「一人ひとりの子どもの育ちについて小学校と中学校がしっかりと情報を共有し、中学校進学後も子どもが安心して生活できるようにすることが大切」などの意見が出た。

　今後、六回程度の検討委員会を開き、三十一年度中には方針を策定する予定。

(市町村 2019-02-05付)