進路探究オリエンテーリング事業―札幌市教委　３１年度講座回数等の拡充目指す　中学生に職業体験機会提供

（市町村 2019-02-07付）

　札幌市教委は、三十一年度の進路探究オリエンテーリング事業の拡充を目指している。夏季休業中、希望した中学生に専修学校などで職業体験の機会を提供するもの。参加者が増加傾向にあることから、ニーズに応じた講座の実施回数・種類の拡大を目指すほか、中学生に将来への考えをさらに深めてもらうため、対象者の拡大などを進めることとしている。

　市教委は、二十五年度から同事業を開始。夏季休業中、中学一年生および一年生時に参加しなかった二年生を対象に、職業教育の専門機関である専修学校等において職業体験講座の受講機会を提供するもの。職業観・勤労観の早期形成を図ることなどをねらっている。

　同事業を受講した中学生は、二十五年度の七百三人から、三十年度には八百八十四人となり、増加傾向が続いている。

　市教委は、これまでにも講座数を増やすなどして、受講者のニーズに対応。しかし、希望の講座を受けられなかった生徒がいる年もあったことなどから、三十一年度は、さらにニーズに対応するため、関係機関と協力し、講座の種類や実施回数、実施時期を拡充することを目指している。

　また、対象についても、中学一・二年生の希望者に拡大する予定。職業体験の機会を増やし、将来への考えを深めてもらうため、中学一年生時に同事業を利用した二年生が、希望すれば再び講座を受講できるようにする考えだ。　

(市町村 2019-02-07付)