千歳市CS調査研究指定校会議が報告 制度の周知・理解進む 宮崎教育長「導入を促進」(市町村 2019-02-06付)
宮崎教育長(左)に報告書を提出する大久保議長と辻崎副議長
千歳市コミュニティ・スクール調査研究指定校会議(議長・大久保篤高台小校長)は一月三十日、市教委で宮崎肇教育長に報告書を提出した。報告書は、コミュニティ・スクール(=CS)の導入の在り方や充実・改善に関する調査研究を行うことを目的に調査研究校を指定し、二年間で調査研究した成果をまとめたもの。報告を受けた宮崎教育長は「早急に報告内容を市内各校に伝え、CS導入を進めていきたい」と展望を述べた。
会議は、CSの導入の在り方や充実・改善に関する調査研究を行うことを目的として、高台小学校、青葉中学校(小笠原輝幸校長)、駒里小中学校の三校を調査研究校に指定。二十九年一月から二年間かけて調査研究を進めてきた。報告書は、市内小・中学校や保護者・地域住民への普及・啓発に役立てるため、成果や課題をまとめたもの。
大久保議長と辻崎洋一副議長(駒里小中校長)が市教委を訪れ、宮崎教育長に報告書を提出。大久保議長は報告書の概要を説明し、これまでの取組と成果を報告した。
市教委の取組は、教職員や地域・保護者を対象とした研修などの推進、規定制定に向けた先行実施自治体への視察研修、CS通信発行による情報発信に取り組んだことを紹介。成果として、制度についての周知・理解が図られ、導入への検討が促進できたことなどを挙げた。
調査指定校の取組について、高台小は学習支援ボランティアの活用が教育効果を高めたことを報告。青葉中は学校運営協議会委員による話し合い活動「熟議」に力を入れて学校運営協議会の運営を行ったことや、町内会と合同の避難所運営訓練に取り組んだことなどを紹介した。駒里小中は地域行事「駒里祭り」の取組を中心に事業推進に取り組んだことなどを説明。「各校で地域や実態は違うが、制度を円滑に活用しながら推進することができた」と報告した。
また、調査研究のまとめとして六点を提示。学校経営方針の中でCSについて明確に位置付けることや、あらゆる機会を通じて保護者や地域に情報発信し、協働体制を築くことの必要性などを指摘した。
大久保議長は「市内小中学校の参考となり、CSの積極的な導入推進に役立つことを願っている」と語った。
報告を受けた宮崎教育長は「住民にとって、これまで以上に“地域とともにある学校”が意識されたと思う」と謝辞を述べた上で、「今後は学校や地域の事情によってどのような事業を展開していくか、議論が必要」とコメント。「市内各校へ早急に報告内容を伝え、CS導入を進めていきたい」との方針を示した。
(市町村 2019-02-06付)
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