働き方改革で札幌市教委　民間コンサル派遣へ　９月以降に小・中・高１校ずつ

（市町村 2019-02-08付）

　札幌市教委は三十一年度、働き方改革の一環として、民間コンサルタントを市立小・中学校、高校の各一校に派遣する予定だ。教職員の働き方についての聞き取り調査などを実施するもの。コンサルタントの調査報告を学校の業務改善や教職員の負担軽減に向けた今後の取組に生かすこととしている。

　教職員の長時間勤務および多忙化が全国的に大きな課題となっている中、市教委は「教員の勤務実態調査結果に基づく負担軽減への取組について」の通知などを行い、働き方改革を各学校とともに進めている。

　また、これまで以上に教職員が計画的に休暇などを取得し、心身の健康維持および増進を一層図ることができるよう、前年度から夏季休校日の取組を試行している。

　学校の業務改善や教職員の負担軽減に向けてさらなる取組を進めるため、三十一年度は民間コンサルタントを市立学校に派遣する。

　四月以降に公募型プロポーザルで業者を選定。九月ごろから来年三月末までを目途に小・中学校、高校それぞれ一校に民間コンサルタントを派遣する。教職員の働き方についての聞き取り調査などを行う予定。最終報告の前に、調査中に中間報告を求める予定となっている。

　市教委は、調査報告を今後の学校の業務改善や教職員の負担軽減に向けた取組に生かしていくこととしている。

　また、九月以降に管理職を対象とした研修を行う予定。民間コンサルタントの講師が教員の負担軽減に向けた組織管理などについて説明する。

(市町村 2019-02-08付)