働き方改革アクション・プラン―雄武町教委　週６０時間超の教員ゼロに　勤務時間客観的把握など

（市町村 2019-02-08付）

　【網走発】雄武町教委は、三十～三十二年度の三ヵ年を取組期間とする「学校における働き方改革雄武町アクション・プラン」を策定した。「一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全学校でゼロにする」ことを目標に掲げ、「本来担うべき業務に専念できる環境の整備」など四つのアクションを推進する。専門スタッフとして外国語指導助手を二人体制とし、各学校に派遣。勤務時間を客観的に把握、集計するシステム導入の検討などを進める。

　道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」を受けて策定したもの。

　「一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全学校でゼロにする」ことを目標に掲げた。また、働き方改革推進のため、三十二年度末までに目指す指標として「部活動休養日（週二日、平日一日、土日一日）を完全に実施している部活動の割合」「変形労働時間制を活用している学校の割合」「定時退勤日を月二回以上実施している学校の割合」「学校閉庁日を年九日以上実施している学校の割合」をすべて一〇〇％にすることを盛り込んだ。

　目標達成に向け、町教委は校長会および教頭会と連携して取組を推進する。

　具体的な取組としては、①本来担うべき業務に専念できる環境の整備②部活動指導にかかわる負担の軽減③勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実④教育委員会による学校サポート体制の充実―の四つのアクションを推進。

　①では、「チーム学校」の実現に向けた専門スタッフ等の配置促進として、外国語指導助手を二人体制とし、各学校に派遣する。また、コミュニティ・スクールの導入を進める。

　②では、毎週二日（平日一日、土日一日）と学校閉庁日に部活動休養日を設定。また、部活動数の適正化に努め、複数の学校による合同部活動や高校と連携した合同練習の実現に向けて検討する。

　③では、夏季休業期間（八月十五日を含む三日間）と年末年始の休日（十二月二十九日～一月三日）を学校閉庁日に設定するほか、勤務時間を客観的に把握し集計するシステムの導入を検討する。

　④では、メンタルヘルス対策の推進として、年一回のストレスチェックを実施する。

(市町村 2019-02-08付)