千歳市が３１年度予算案発表―骨格編成　教育費は７７%増　６２億円　北陽小分離校建設に向け調査　

（市町村 2019-02-13付）

　千歳市は八日、三十一年度予算案を発表した。四月に市長選挙を控えているため骨格編成で、一般会計の総額は前年度当初比六・四％増の四百十九億四千七百万円。教育費は七七・三％増の六十二億八千二百万円を措置した。新規に千歳科学技術大学の公立化に向けた運営事業や施設整備事業費などが計上されたことから、大幅な増額となった。

　新規事業として、北陽小学校分離校建設事業に三千八百四十一万円を計上。三十四年度までを事業期間とし、地質調査や建築設計などを行う。

　このほか、修学支援事業費に一千百十六万円を計上。これまで奨学金の交付対象要件を満たすが選定されない出願者が多くいることから、交付人数を拡大するため増額となった。

　おもな教育関係事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼児童福祉総務費

▽子ども・子育て支援事業計画策定（新規）＝四一九―質の高い幼児期の教育・保育などの提供を図る

▽児童扶養手当給付＝六一、四二〇―三十一年十一月分から支払回数が年三回から六回に見直されることに伴い増額

▽児童手当給付＝一〇九、〇九六

▼保育所費

▽特定教育・保育施設給付＝一七〇、二六六―四月から保育定員を拡大するため、認定こども園一ヵ所を新設したことなどから増額

▽小規模保育事業負担金＝三六、六四四―四月から保育定員を拡大するため、小規模保育施設一ヵ所を新設したことから増額

▽児童館・地域子育て支援センター運営（新規）＝一、〇四三―四月に開設する民定こども園併設の児童館において、小型児童館、地域子育て支援拠点事業およびランドセル来館事業の運営を民間事業者に委託

▼教育費

▽修学支援＝一、一一六―奨学金の交付人数拡大により増額

▽スクールバス運行＝一五、九三五―みどり台北地区の乗車児童数増加により便数を増加（三台＝四台）、特別支援学級の新規開設によりタクシー借上料の増額

▽学力向上推進＝六、四〇二―習熟度に応じた指導のための小・中学校における学習支援員配置、より良い家庭学習の習慣の定着を促進するための学力向上パンフレット作成。小・中学校の新入学生に配布（新規）

▽英語活動推進＝一七四

▽要保護・準要保護児童生徒就学援助費＝一四、四四四

▽特別支援教育就学奨励費＝七九六

▽特別支援学校等就学援助費＝八四六―障がいのある児童が障害に配慮した適切な教育を受けるため援助金を支給

▽中学校教師用指導書等購入＝二六一―道徳の教科化に伴い増額

▽放課後子ども教室推進＝三二―児童館未設置校における児童の放課後の活動拠点として、文化体験や交流の場を提供（千歳小）

▽給食センター施設維持補修＝六一九―揚げ物を自動調理するフライヤーチェーンや、準備室の手洗器自動水洗などの修繕による増額

▽公立千歳科学技術大学運営費交付金（新規）＝七五、九〇二

▽公立千歳科学技術大学施設整備基金積立金（新規）＝一九六、五四七―将来的な公立千歳科学技術大学の施設設備の整備・更新に要する資金として基金へ積み立てる

▽公立大学法人施設整備（新規）＝九、八一四―公立千歳科学技術大学が実施する施設設備の整備・更新

▽北陽小仮設校舎整備リース料＝六、一二一

▽北陽小分離校建設（新規）＝三、八四一―地質調査、建築設計

▽教職員住宅購入＝三三一

▽教職員管理職住宅建替＝二四三

▽道立高等支援学校改修（新規）＝二、四八〇

▽小・中学校コンピュータ教室用パソコン等更新＝一三、六二一

▽小学校防音機能復旧＝一八、一一七―温度保持設備更新（日の出小、祝梅小、北陽小、北栄小、桜木小）

▽小・中学校改修＝一四、八二八―千歳小、末広小、緑小、向陽台小、北陽小、泉沢小、千歳中、向陽台中

▽新学校給食センター整備＝二三―基本構想策定

▽給食栄養管理システム更新（新規）＝六三七

(市町村 2019-02-13付)