札幌市石山南小が閉校記念式典　目標に向かい自信もち新たな一歩を　３８年の伝統受け継ぎ石山緑小へ

（学校 2019-02-26付）

三木校長は同校で身に付けた力を「十分に発揮して」と児童に呼びかけた

　札幌市立石山南小学校（三木直輝校長）の閉校記念式典が二十二日、同校で執り行われた。在校生や同窓生、保護者など約四百七十人が出席。三十八年の歴史を振り返り、別れを惜しんだ。

　同校は、昭和五十六年に四百七十人の児童を迎えて開校。学校教育目標「自主的・創造的で実践行動力のある子どもの育成」のもと、地域住民や保護者とともに歴史を積み重ねてきた。

　閉校記念式典では、冒頭、三木校長が式辞。出席者に感謝の言葉を述べたあと、石山地域の発展とともに開校した同校を紹介するＶＴＲを上映した。同校が惜しまれつつも閉校し、三十一年度に石山小との統合校・石山緑小となることにふれ、「この学校で学び、身に付けた力を十分に発揮して」と期待した。

　つぎに、札幌市教委の山根直樹教育次長があいさつ。学級ごとに考えて提示する「あいさつ宣言」など、児童が同校で培ってきた「人とのつながりを大切にする気持ちや、より良いものを目指して頑張る力は、人生で出会う問題の解決に必ず役立つ」と述べ「自分の夢や目標に向かい、自信をもって新たな一歩を踏み出して」と呼びかけた。

　また、来賓を代表して、南区の佐藤達也区長と同校ＰＴＡの河井裕司会長があいさつした。

　続いて、ＰＴＡと同窓会から記念品を児童に贈呈したあと、「石山南小学校の軌跡～校歌とともに」と題して、児童が呼びかけを行った。

　同校の開校当時の写真などをスライドショーで振り返りながら、校歌を斉唱。児童は「三十八年の歴史と伝統を受け継ぎながら、石山小学校の友達と新しい伝統をつくっていきます」「ありがとう石山南小」と大きな声で呼びかけた。

　校旗を返納し、最後に式歌「船出の朝」を斉唱。新たな学校への期待を胸に抱きつつ、別れを惜しんだ。

(学校 2019-02-26付)