札幌商工会議所が初の学校内覧会 建設業の意義の理解を 新設の石山緑小 施工内容説明(学校 2019-03-05付)
校舎の外観
石山緑小学校として開校する札幌市石山地区新設小学校の報道機関向け内覧会が一日、札幌商工会議所(岩田圭剛会頭)の主催で開かれた。児童会館やまちづくりセンターを併設する施設の特色を伝えるとともに、施設整備を行う上で欠かすことのできない建設業への理解を深めてもらおうと、同会議所建設部会が初めて開催した。
札幌市立石山小学校と札幌市立石山南小学校を統合して新設される小学校の新校舎を石山小のグラウンドに建設した。校舎棟は鉄筋コンクリート造三階建て、延べ面積約六千七百平方㍍、屋内運動場棟は鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)二階建て、延べ面積約一千四百平方㍍。
主体工事を施工した田中・丸竹竹田特定共同企業体の工藤晴雄所長(㈱田中組)が事業内容を説明した。
施設が単なる学校の統合にとどまらず、地域コミュニティや多世代間交流を促進する地域の中核施設として設計されていること、児童玄関と児童会館、まちづくりセンターは出入口を別にし、運営をきっちり独立できる構造となっていることなどを述べた。
また、工事期間中は、工事車両の動線を児童玄関から離れた場所にし、登校時には車輌の出入りを禁止するなど、安全配慮を徹底し、延べ人員二万人弱、十六万時間の作業において無事故無災害を達成したことなどを説明した。
また、札幌工業高校の生徒たちが訪れ、足場の組立や鉄筋の結束、型枠の金具の締付け、左官を実際に体験した際には、工事を一時中断し、それぞれの職人組合の指導者を招くなどの協力をしたエピソードも。
最後に、建設業の魅力について「引き渡しでお客さんに喜んでもらえると苦労も忘れる」「毎回自分で工事を計画し、どの重機を使い、どの順番でどう作業していくかを考え、実行していくことは大変やりがいがあり、迫力と魅力ある職業だと思う」と力強く語った。
このあと、工藤氏の案内で校内を見学。普通教室に隣接する広々とした木目調のワークスペースをはじめ、隅々まで子どもたちに配慮した充実した学校空間や、児童会館、まちづくりセンターと交流をもちつつ独立性も維持できる複合的な構造に報道陣も感嘆の声を上げていた。
なお、同施設は今月二十六日午後一時三十分から「石山緑小学校」として晴れの開校式を挙行する予定。
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児童会館は軟らかい床を使用。多数の子どもたちの憩いの場に
(学校 2019-03-05付)
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