道高教組が第１２１回定期大会開く　憲法と教育の条理に立脚　教育課程づくりの合意形成を

（関係団体 2019-03-13付）

２０１９年度の運動方針を決めた

　道高教組（尾張聡中央執行委員長）は二・三日、札幌市中央区民センターで第百二十一回定期大会を開いた。二〇一九年度運動方針を決定。「憲法と教育の条理に立脚した、子どもの“いま”から始める学校づくりを目指す」ことなどを基調に掲げ、「改訂学習指導要領・高大接続改革・学びの基礎診断をはじめとする諸課題の学習を進め、人格の完成を目指した教育課程づくりについて合意形成の取組を進める」ことなどを盛り込んだ。

　大会初日、尾張中央執行委員長があいさつ。道高教組結成七十周年を迎えたことについて、「単なる懐古やアニバーサリーとしてではなく、情勢を正しくとらえ、組織を前進させ、運動を担うにふさわしい力量をもった道高教組をつくり上げる年にしなければならない」と強調。「学校・職場・地域が今どうなっているかという実態から出発し、それを変革する立場で活発な議論をお願いしたい」と呼びかけた。

　議事に移り、二〇一九年度運動方針を決定。運動の基調には「“教え子を再び戦場に送るな”のスローガンのもと、九条改憲を絶対に許さず、憲法を守り、生かすたたかいを進める」「連帯と助け合いの職場づくり、仲間づくりと職場活動の活性化を目指す」「憲法と教育の条理に立脚した、子どもの“いま”から始める学校づくりを目指す」の三点を掲げた。

　その上で、「改訂学習指導要領・高大接続改革・学びの基礎診断をはじめとする諸課題の学習を進め、人格の完成を目指した教育課程づくりについて、教職員、地域、保護者とともに合意形成の取組を進める」「国の責任による三十五人以下学級の早期実現と、教職員定数改善計画の策定、給付制奨学金や無償教育の前進を目指す運動を推進」「人事評価制度に反対し、教育条理を守る立場で道教委対応を行う」ことなどを盛り込んだ。

　討論では、代議員から「新設校だが、施設設備の改修状況が不十分。教育にかける予算を増やしていかないと子どもたちの教育条件が整わない。引き続き教育署名の取組を強化していきたい」などの意見が挙がった。

　また、二〇二〇年度から導入予定の会計年度任用職員制度については、「医療ケアのための非常勤看護師の労働条件整備を十分に行わなければ、子どもたちの安全・安心が保証できない」「非常勤給食調理員の勤務条件を改悪させない動きをつくってほしい」などの声が寄せられた。

(関係団体 2019-03-13付)