上川管内道立学校事務改善検証会議　一層の効率・省力化を　上川局・中島局長に報告書

（関係団体 2019-03-13付）

報告書を中島局長（左）に提出する馬橋事務局長

　【旭川発】本年度、道教委が進める道立学校事務改善検証のモデル会議として設置した上川管内道立学校事務改善検証会議は十一日、上川教育局の中島康則局長に報告書を提出し、検証内容を説明した。中島局長は「この検証報告書をベースに現状を勘案し、学校事務の効率化・省力化が一層図れるよう検討したい」と述べた。

　本年度、道教委がより実効性のある道立学校事務改善の促進を図るため、上川・日高管内にモデル会議として、検証会議を設置したもの。

　上川管内の組織は、道立学校事務長をはじめ、上川教育局道立学校運営支援室長などが構成員となっている。

　中島局長のもとへ構成員五人が訪問。はじめに、構成員を代表して旭川東高校の馬橋郁事務長が中島局長に報告書を手渡した。

　続いて報告書の説明に移り、千田弘行道立学校運営支援室長が学校と集約機関の業務分担について、①事務処理の効率性②スケールメリット③学校事務職の人材育成―の三つの観点から検証したことを説明。

　検証結果として、現状維持とした業務が百六十七業務中百十七業務で約七〇％を占めたことを話し、「業務の集約と役割分担については、概ね改善効果があるもの」と分析した。

　来年度からは、上川管内道立学校事務改善検証会議における業務分担の検証を通じ、事務改善推進会議の設置をはじめ、引き続き、学校と同局道立学校運営支援室と意見交換する機会を設定して連携を強化していくことなどを示した。

　また、上川局は、物品購入に関する業務について、道立学校運営支援室事務処理要領で定める「緊急購入」の取扱いでは「必要とする期日」を発注から二週間以内の納品にすることや、定期見積を月二回とし納品期日を発注から二週間を基本とすることなどを見直して、来年度から実施していくことを説明した。

　中島局長は「検証会議の意見をもとに物品調達等事務手続き要項などを一部見直した。今後、この検証報告書をベースに現状を勘案して学校事務の効率化・省力化が一層図れるよう検討したい」と話した。

　馬橋事務長は「引き続き、学校と支援室と意見交換ができる機会を設けていただき、学校事務の事務改善を推進していただきたい」と要望した。

(関係団体 2019-03-13付)