地域学校教育実践専攻開設へ―道教育大釧路　プロジェクト研究開講　課題に対応できる人材育成

（学校 2019-03-19付）

　【釧路発】道教育大学釧路校は三十一年度から、地域学校教育実践専攻を開設する。従前の三つの専攻を一つに統合するもの。実践力を重視し、新科目「プロジェクト研究」を開講する。コミュニケーション力の育成、ＥＳＤ（持続可能な開発のための教育）、食育など、教育課題に対応できる人材を育てていく。

　これまでの地域学校教育専攻（定員四十人）、地域・環境教育専攻（定員四十人）、学校カリキュラム開発専攻（定員百人）を、地域学校教育実践専攻（定員百八十人）に統合する。教育研究機能を集約することで、多様な分野にまたがる教育課程に対応できる実践力をもった教員養成を目指す。

　新たな専攻では、教科・分野を超えた教師の力量を育む新科目「プロジェクト研究」を開講する。コミュニケーション力の育成、多文化教育、ＥＳＤ、食育など、教科や分野を超えて次々と生まれる教育課題に対応するため、様々な専門性をもつ教員がチームを組んで指導する。

　さらに、一年次から小学校・中学校の学校現場で学ぶ教育フィールド研究を充実させ、地域の諸活動や自然環境と深くかかわりながら実践力を身に付ける。へき地・小規模校教育に焦点を当てた教員養成を行うほか、教科・分野を一つにまとめ、個別の教育課題と横断的な教育実践を学ぶ。

　また、小学校、中学校（国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、家庭、保健体育）、高校（国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語、音楽、美術、書道、家庭、保健体育）、特別支援学校の教員免許の組み合わせ取得に対応したカリキュラムを提供する。

　入学定員は百八十人で、推薦入試五十四人（地域指定推薦十八人、一般推薦三十六人）、一般入試百二十六人（前期日程五十四人、後期日程七十二人）。

　入学後に国語教育実践分野、数学教育実践分野、地域環境教育実践分野など所属したい分野を選ぶが、どの分野に所属しても希望する教員免許を取得できる。

(学校 2019-03-19付)