全商検定１級３種目以上合格者　道内最多１４１人が達成　函館商業高　２人が７種目取得

（学校 2019-03-28付）

　【函館発】三十年度、函館商業高校（大庭隆校長）を卒業した全日制の三年生と定時制の四年生合わせて百四十一人は、全国商業高校協会（＝全商）主催の検定において、三種目以上で一級を取得し、全商から表彰状を受け取った。三十年度の表彰者数は道内の高校で最多となった。

　全商検定は、①珠算・電卓実務（そろばん）②珠算・電卓実務（電卓）③簿記実務④ビジネス文書実務⑤英語検定⑥情報処理⑦商業経済⑧会計実務⑨ビジネスコミュニケーション―の九種目。卒業までに三種目で一級を取得することで、卒業時に表彰状を受け取ることができる。

　同校では、生徒の資格取得に向け講習などの取組を積極的に展開。毎年多くの合格者を輩出している。

　本年度は、情報処理科の川島優花さんと安西夏芽さんの二人が最多取得者で、七種目を取得した。川島さんは「合格できないものもあったけど、結果には満足している。大学に進学するので、税理士試験に合格できるよう頑張りたい」と話していた。

　安西さんは「全種目取りたかったので残念だけど、受かるのはやっぱりうれしい。勉強を通して、やればできると思えるようになった。専門学校でも目標に向けて頑張りたい」と笑顔を見せていた。

　また、唯一定時制で表彰を受けた前田博恭さんは、定年退職後に同校に入学し五種目に合格。「若者と机を並べるのは楽しい」と話しながら、「後輩にも頑張ってほしい。四年間は楽しかったし、教員の皆さんにも感謝している」と学生生活を振り返り、合格を喜んだ。

(学校 2019-03-28付)