第24回「日教弘教育賞」論文 札幌二条小が最優秀賞 働き方改革の実践を評価(学校 2019-04-08付)
表彰式でプレゼンする大牧校長
公益財団法人日本教育公務員弘済会(=日教弘)が主催する第24回「日教弘教育賞」論文の最優秀賞(学校部門)に、札幌市立二条小学校(大牧眞一校長)の「チーム力を結集する学校マネジメント~[共有]と[協働]を軸にした“働き方改革”」が選ばれた。全国1055編の応募作品の中から選ばれたもの。同校は平成8年度にも最優秀賞を受賞しており、同一校2度受賞の快挙を成し遂げた。
教育の振興を目指して活動する日教弘は、奨学事業、教育研究助成事業、教育文化事業や福祉事業などを推進している。
その一環として、教職員の教育実践等を奨励する日教弘教育賞を平成7年度に制定。学校部門と個人部門の2部門で実践論文を募集している。文部科学省後援。
24回目を迎えた平成30年度は、「学校の実態を踏まえ、明日の教育を考える」という立場から、応募者が具体的な研究主題を決めて、論文をまとめることとした。
全国で学校部門1055編、個人部門1456編の中から都道府県各支部推薦の教育論文(学校編65編、個人部門57編)を、学識経験者や学校関係者などで構成する選考委員会で審査。その結果、学校部門の最優秀賞2校の1校として、札幌市立二条小の研究論文「チーム力を結集する学校マネジメント~[共有]と[協働]を軸にした“働き方改革”」が選ばれた。論文は、日教弘北海道支部の30年度教育研究論文学校部門で特選を受賞し、北海道代表として日教弘教育賞に推薦されていた。
同校は8年度にも最優秀賞を受賞しており、同一校2度受賞の快挙を達成した。道支部は「25年度には札幌市立屯田北小学校が最優秀賞に輝いており、北海道の教育実践が高く評価されたものといえる」と話している。
二条小は、“キラリ輝く二条の子”を合言葉に、「子どものよさや可能性を伸ばす学校づくり」を学校経営の重点として、教職員が一体となった教育実践を進めている。論文では、教職員の業務が増加してゆとりがなくなり、子どもと向き合う時間が少なくなっているという全国的な課題に真正面から向き合い、共有と協働を軸に「働き方改革」に焦点を充て教育実践を着実に進めている。
改革の柱に、①最新の情報を踏まえて、より良質な教育を実現し、成果を上げる②教師が、溌剌(はつらつ)、颯爽、堂々として自信をもち、やりがいをもつ③その姿が子どもたちのあこがれと将来への夢を感じさせる―を掲げ、活力ある学校づくりに取り組んでいることが評価された。
3月14日に東京都内で行われた表彰式には、大牧校長、佐藤圭一教頭(当時)が出席し、表彰状を受け取るとともに、活動についてプレゼンテーションを行った。
大牧校長は「子どもたちと教職員のために実践している本校の“働き方改革”が評価されたことは大変名誉なこと」とし「私たち教育公務員が、子どもたちのあこがれの存在となるよう、これからも職員と夢を語りながら学校創造に努めていきたい」と話していた。
(学校 2019-04-08付)
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