ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 政策奨励大賞に美瑛高 美瑛の魅力生かしキャリア教育 (学校 2019-04-04付)
喜びの表情を見せる越坂校長(左から2人目)、森本教諭(中央)ら
【旭川発】2018年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤーで政策奨励大賞(地方創生担当大臣賞)を受賞した美瑛高校は3月中旬、美瑛町の浜田哲町長と千葉茂美教育長に受賞報告を行うため役場を訪れた。越坂直広校長(当時)らは、美瑛の魅力を最大限に生かした地域連携型キャリア教育をPRしてきたことなどを伝えた。
ふるさと名品オブ・ザ・イヤー実行委員会が主催し、内閣府、農林水産省、経済産業省が後援。
地方創生大賞、政策奨励大賞は毎年9月の応募から約6ヵ月間にわたり、1次審査・2次審査・最終審査が行われる。「ヒト」「モノ」「コト」のカテゴリーから、地方創生に貢献した功績を選考して表彰するもの。カテゴリーごとに地方創生賞が与えられ、各カテゴリーの最高位を地域創生大賞として選定する。
そのほかに、地域創生の政策を推進する上で意義のあるものについては、政策奨励大賞が贈られる。
同校は今回、政策奨励大賞を受賞。27年度から3年間、道教委のキャリア教育・職業教育推進事業に取り組み、1年生の教育課程に学校設定科目「キャリア探究」を開設。研究終了後も継続して独自の教育活動を展開している。
「農業」「観光」「人」の3大要素のつながりを意識した独自の教育プログラムである地域巡検、1年生全員が対象のインターシップなどに取り組み、成果として地元への就職内定者が増加傾向にあることをPRポイントに設定。美瑛の魅力を最大限に生かした地域連携型キャリア教育を展開していることをふるさと名品として紹介した。
越坂校長ら3人が、浜田町長と千葉教育長に受賞を報告するため役場を訪れた。
越坂校長が、同校の取組やPRポイントを説明。
また、森本鈴奈教諭がPR動画を上映し、生徒たちが取り組む様子を具体的に説明した。
浜田町長は「目に見えるものではない“人づくり”の部分を評価してもらえたのは大変喜ばしい。この成果を起点に頑張ってほしい」と期待を寄せた。
千葉教育長は「学校はもちろん、生徒たちにとっても刺激になったと思う。町全体で子どもたちを育てていきたい」と話した。
越坂校長は「今後も学校と地域が連携して様々な教育実践を展開できるよう、取組を発展させていきたい」と話した。
(学校 2019-04-04付)
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