当別町31年度教育行政執行方針 義務教育学校整備へ 9年通した教育課程編成(市町村 2019-03-19付)
当別町教委・本庄幸賢教育長
当別町教委の本庄幸賢教育長は、三十一年度教育行政執行方針において、小中一貫教育のさらなる発展に向けて、小中一貫した教科指導の充実などに取り組む。また、二〇二二年度に開校予定の「一体型義務教育学校」建設と教育課程について、整備、研究を進めていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【はじめに】
「子どもの発達や学びの連続性を踏まえた小中一貫教育の推進」を基本方針とし、目指す人間像として「社会を背負う、世界にも通用する〝知・徳・体〟を備えた人」を掲げ、二十九年四月から「併設型小中一貫教育」を当別地区、西当別地区で開始し、本年は三年目を迎える。
三十一年度は、さらに一貫教育を発展させるべく、①小中一貫した教科指導の充実(教科系統表の活用による効果的な授業、主体的・対話的で深い学びの実践)②新学習指導要領対応(小学校英語やプログラミング教育)③学校間のさらなる協働④学校運営協議会の充実―の四点を核に、教育活動を活性化させていく。
また、二〇二二年度に開校予定の「一体型義務教育学校」建設と教育課程について、精力的に整備、研究を進め、教員の働き方の改善、当別夢の国幼稚園ならびに新たに設置する西当別地区の認定こども園と一貫教育との効果的な接続、当別高校の今後の在り方についても、高校とともに検討していく。
【学校教育】
▼確かな学力の育成
達成指標として「全国学力・学習状況調査や各種学力検査全国平均以上」を掲げ、九年を通した教育課程の編成と実施、九年を通した学習規律の確立、特別な支援を必要とする子どもに対する支援、一貫教育推進講師やALTの継続配置、小学校の授業改善を目的とした道教委指定事業(当別小学校・西当別小学校共同指定)の成果波及、社会教育課、子ども未来課との学習支援や読書活動の推進などに取り組む。
▼豊かな心の育成
達成指標として「小中合同による多彩な取組といじめ〇(ゼロ)」を掲げ、小中合同による考え議論する道徳の実現に向けた授業改善、発達段階を踏まえた生徒指導、不登校児童生徒の情報共有と指導、芸術鑑賞やボランティア活動などに取り組む。
▼健やかな体の育成
達成指標として「全国体力・運動能力、運動習慣等調査全種目全国平均以上」を掲げ、道医療大学や日体大との連携による指導者研修や児童生徒指導の実施、フッ化物洗口の実施要領の改善、当別町食生活改善協議会や当別高校との連携による食育の実施、学校運営協議会(CS)による保護者・地域と連携した児童生徒の生活習慣改善などに取り組む。
【社会教育】
▼読書活動の推進
達成指標として「児童・生徒一人当たりの図書貸し出し冊数一〇%増」を掲げ、ブックスタートやブックセカンド、読み聞かせなどの保護者啓発事業、巡回図書事業の拡充、学習交流センターと西当別コミュニティーセンター両図書室での新たなシーズンイベントの開催、学校への図書司書派遣事業の拡充などに取り組む。
▼学校を核とした地域力強化プラン事業による児童生徒、学校支援
達成指標として「学校要望一〇〇%達成」と「放課後学習会や土曜学習会への参加者数前年比一〇%増」を掲げ、各学校への講師派遣事業、外国語や部活動外部指導者などの講師発掘、放課後学習会や土曜学習会の拡充などに取り組む。
▼家庭教育支援
達成指標として「交流事業への参加者数前年比一〇%増」を掲げ、子ども未来課や福祉部との連携による子育て支援事業や多世代交流事業、リトミック(音楽や体操)を取り入れた新たな子育て支援事業の実施、家庭教育ナビゲーターの養成と活用などに取り組む。
【幼児教育と子育て支援】
保育料無償化の取組の拡大、各認定こども園との連携による幼児教育の推進、就学に向けた幼保小間の接続プログラムの作成、子どもプレイハウスでの学習やスポーツ活動の充実、児童相談所など各機関との連携強化などに取り組む。
(市町村 2019-03-19付)
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