小・中学校をサポート　道東の工業科設置４校が研究協議会　プログラミング教育充実へ

（関係団体 2019-03-26付）

　【網走発】二〇二〇年度から小学校で必修化されるプログラミング教育の充実に向けて、道東地方の工業科を有する高校四校（紋別高校、北見工業高校、帯広工業高校、釧路工業高校）で構成する道プログラミング教育サポート研究協議会が発足した。教材提供や機材貸与などを行い、近隣市町村の小学校や中学校のプログラミング教育を全面的にサポートする。

　紋別高は、紋別市内の小学校教員向けのプログラミング教育研修会、電子機械科の生徒が小学生に指導するプログラミング出前授業を実施するなど、プログラミング教育をサポートする取組を進めている。

　その成果について、一月に開かれた道高校教育研究大会工業部会で情報提供したところ、北見工業高、帯広工業高、釧路工業高から「自校で取り入れたい」との声が上がったことから、研究協議会が立ち上がった。

　文部科学省の『小学校プログラミング教育の手引き（第二版）』に基づき、教材の提供や学習指導案の提案などを行い、教員がやりたい授業を形にすることを目指す。

　主な事業内容は、各地区におけるサポートのほか、Ｗｅｂでの情報提供や機材貸与など。

　Ｗｅｂについては、今後ホームページを設立し、プログラミング教育に関する情報提供のほか、教材や学習指導案を掲載し、教員が簡単に活用できるようにする予定。

　機材貸与では、プログラミング教材「ｅｍｂｏｔ」や、タブレット端末、モバイルＷｉ―Ｆｉなどを提供する。

　そのほか、ｅｍｂｏｔの開発に携わった㈱ＮＴＴドコモ、小・中学生向けのプログラミング教室を運営する㈱シーラクンスとも連携し、様々な取組を展開する方針。

(関係団体 2019-03-26付)