札幌市小学校長会が総会・研修会　連帯・協調し情報共有　リーダーシップ発揮を―長谷川教育長

（関係団体 2019-04-19付）

３１年度の運営方針や活動の重点を確認した

　札幌市小学校長会は17日、ホテルライフォート札幌で4月総会・研修会を開いた。明園小の佐藤裕三校長を会長とする役員体制のほか、共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、7つの専門部会で研究を進めていくことを確認。佐藤会長は連帯と協調のもと、情報共有と研鑚を重ねる考えを示した。

　冒頭、佐藤会長があいさつ。服務規律の確保や新学習指導要領全面実施に向けた取組、校長会の役割などにふれたほか、札幌市教委と一層の連携強化を行う方針を示した上で「不易と流行の2つの観点から、これからの学校の果たすべき課題の解決を見通し、連帯と協調のもと、情報共有と研鑚を重ね、一層活力ある校長会を目指していきたい」と抱負を語った。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の長谷川雅英教育長が登壇。来年度から新学習指導要領が全面実施となること、元号が平成から令和に変わるなど節目を迎えることにふれ「リーダーシップを発揮し、特色ある教育課程を編成・実施するカリキュラム・マネジメントに注力してほしい」と呼びかけた。また、リスクマネジメントに取り組むことも求めた。

　このあと、3月総会で選出した役員・理事・事務局幹事を紹介。研修では、札幌市教委の相沢克明学校教育部長が「市民の思いを形にする札幌市の小学校」と題して講話した。

　議事では、本年度の運営方針と活動の重点などを決定。活動の重点には「学校経営の充実」「研修活動の充実」「組織の充実強化」の3点を掲げた。

　活動の具体化としては、カリキュラム・マネジメントや生徒指導、特別支援教育の充実など7点を提示。「知・徳・体の調和のとれた学びを推進するための、札幌らしい特色ある学校教育の推進に努める」「外国語教育の計画的な実施と内容の充実を図る」「学校・家庭・地域社会・関係機関との連携を図り、児童理解に基づく生徒指導に努める」などの活動に取り組んでいくこととした。

　また、共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、各専門部が研究課題・視点を設定。このうち、管理法制部や保健体育部、生徒指導部、特別支援教育部が新規に研究を進める。

　活動計画では、10月8日に臨時総会・経営法制研修会、来年2月6日に研究大会を開くことを確認した。

(関係団体 2019-04-19付)