第６９回道高Ｐ連胆振・日高大会　信頼の絆を子の支えに

（関係団体 2019-06-10付）

新井田会長は、大会成果を自校の活用に生かすよう求めた

　【室蘭発】第６９回道高校ＰＴＡ連合会大会胆振・日高大会が１日から２日間、苫小牧市のグランドホテルニュー王子を主会場に開かれた。全道から１０１４人が参加。大会主題「身近な人と結ぶ信頼の絆」のもと、講演や分科会などを通じ子どもたちの健全な成長に向け、活発に交流した。あいさつに立った新井田寬会長は、大会で得た成果を自校のＰＴＡ活動に生かすよう求めた。

　道高校ＰＴＡ連合会主催、全国高校ＰＴＡ連合会共催で道高校ＰＴＡ連合会胆振支部・日高支部が主管した。

　大会主題は、子どもたちの成長を願い「互いの顔が見える家庭や学校等で培われる“身近な人と結ぶ信頼の絆”こそが子どもたちの温かい支えになる」という共通の思いのもと設定した。

　「新しい元号がスタートし、次代の担い手となる子どもたちが、変化の激しい時代を力強く生きていくために、今、私たちにできることについて、自然とものづくりが融合する胆振・日高の地で熱く語り合いましょう」を大会メッセージに掲げた大会には、全道２２３校から１０１４人が参加した。

　初日の開会式では、新井田会長があいさつ。ＡＩやＩＯＴなど急速に変化する情報社会の進展にふれ、「このような時代だからこそ、人間が本来保有している能力を伸張し生かしていくことが大切」と強調。「２日間にわたる大会で、多くの人との交流の中から得た事柄を自校のＰＴＡ活動に生かしてほしい」と期待を寄せた。

　引き続き、髙橋憲司大会実行委員長、全国高校ＰＴＡ連合会の牧田和樹会長がそれぞれあいさつした。

　続いて、功績団体表彰、功績者表彰、感謝状贈呈を実施。帯広農業高校ＰＴＡ、個人受賞者代表の遺愛女子高校ＰＴＡの三浦由貴子氏、前室蘭工業高校ＰＴＡ会長の佐藤穂妙氏に対して感謝状が贈呈された。

　受賞者を代表して、三浦氏は、道高Ｐ連監事や全道大会主管校ＰＴＡ会長としての活動を振り返り「支えてくれた人々に感謝するとともに、今後の北海道のＰＴＡ活動の発展を祈念する」と述べた。

　来賓祝辞では、道教委の佐藤嘉大教育長と道高校長協会の宮下聡会長がそれぞれ登壇し、大会の成功を祈念した。

　開会式後には、元北海道日本ハムファイターズ内野守備走塁コーチ兼作戦担当の白井一幸氏が「可能性を引き出すコミュニケーション」と題して講演。二軍監督やコーチの経験の中で、「怒る、教える、やらせる」という従来の指導方法を「選手自身に考えさせ、やる気を出させ、自ら練習に取り組む」に改めたことで、若手選手が成長していった事例を示し、望ましいコーチングの在り方を説いた。

　参加者の一人は「講演から高校生の親である自分にとって子育ての在り方に多くの示唆を与えられた」と話していた。

　２日目には、苫小牧東高校と苫小牧工業高校を会場に分科会を実施。「ＰＴＡ活動の活性化とより効果的な組織づくり」「学校行事を支えるＰＴＡ活動の進め方」「学校・地域・ＰＴＡが協働活動の在り方」などをテーマとした３９分科会を設置し、ワールドカフェ方式で活発に意見を交わした。

(関係団体 2019-06-10付)