道租税教育推進協が定期総会開く　絵はがきコンクール実施　新会長に道中・新沼会長

（関係団体 2019-06-14付）

アクティブ・ラーニング形式の租税教室動画を鑑賞した

　道租税教育推進協議会（＝道租推協）は６日、札幌第２合同庁舎で第２６回定期総会を開いた。平成３０年度の事業報告を行ったほか、新たに税に関する絵はがきコンクールへの支援などを盛り込んだ本年度の事業計画を決定。役員改選では、新会長に道中学校長会の新沼潔会長を選出した。

　協議会は、次代を担う児童生徒に対し、税に対する関心を深め、税の意義や役割を正しく認識してもらうことを目的に、平成６年に設立したもの。

　税務関係機関および教育関係機関が相互に協力し、租税教育の推進・充実を図っている。ことしで２６年目を迎えた。

　開会に当たり、＝本直樹会長があいさつ。租税教育の充実に向け「国税関係者・地方税関係者・教育関係者および税に関係する民間団体が緊密な連携・協調体制を整え、租税教育推進のための努力を重ねていくことが大事」と述べた。

　続いて、前年度の事業として副教材の配布や、租税教育に関するアンケートを実施したことを報告。税に関する授業が、小学校９４・７％、中学校９５・９％、高校９０・６％で実施されたことや、小学校５４・５％、中学校６６・０％で協議会作成の副教材を活用したことを伝えた。

　また、租税教育の充実に向けた有効な方法として小・中・高校生を対象にした出前授業や、アクティブ・ラーニング形式の租税教室を紹介。平成２９年に札幌月寒高校で行ったアクティブ・ラーニング形式の租税教室の様子を放映した。

　このあと、本年度事業計画を審議。中学３年生用、小学６年生用の租税教育用資料（副教材）の作成・配布、租税教育に関するアンケートを実施することを決定した。

　前年度に引き続き、「中学生の税についての作文」「税に関する高校生の作文」「全道中学生の税をテーマとしたポスター」などの各種作品を募集するほか、本年度から新たに小学４～６年生を対象に「税に関する絵はがきコンクール」への参加を促すため、周知などの支援を行うことを決めた。

　役員改選では、新会長に道中学校長会の新沼会長を選出。新沼新会長（鹿野内憲一道中学校長会副会長代読）は、日本の厳しい財政事情にふれ、「日本の将来を担う児童生徒にとって、税の意義や役割などを、段階的に学習し、社会とのかかわりを意識しながら自身の考えをもつ力を育んでいくが大切」と述べ、租税教育が一層重要となることを強調した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝新沼潔（道中学校長会長・新）

▽副会長＝土井寿彦（道教委学校教育監・新）

▽幹事＝佐藤敏（道総務部長・新）、小坂井博（札幌国税局総務部長・新）

▽事務局長＝梅田龍一（札幌国税局国税広報広聴室長）

(関係団体 2019-06-14付)