札教研事業春の研究集会―札幌市教委③深い学び目指し全市研修

（関係団体 2019-06-14付）

算数にーごープロジェクトのねらいなどを紹介した

　札幌市教委は１１日、元年度札幌市教育研究推進事業（＝札教研事業）春の研究集会を開いた。各研究部が市内の各学校等を会場に、国語や算数・数学、社会、外国語活動、道徳などの公開授業などを実施。授業改善のヒントや、授業づくりの手立てなどを示し、教職員の資質・能力の向上に努めた。

◆中学校数学研究部　中央中

中学校数学研究部の全市研修会が中央中学校（橋本敏昭校長）で開かれた。保格諭研究部長が研究推進計画について説明したほか、札幌市教委の三浦敦司義務教育担当係長が講話。各区研究部会などを通して、本年度および来年度の研究推進の方向性を確認するとともに、これからの数学教育について理解を深めた。

　保格研究部長は、本年度・来年度の研究テーマ「見方・考え方を働かせ、深い学びの実現を目指す授業づくり～課題探究的な学習を通して」を示した。

　研究方法の説明では、本年度の重点「平成３０年度の実践を受けての研究の交流」「研究仮説の検証、修正」「小中連携による学習会の充実」などを提示。春・秋の研究集会を通じて研究テーマに迫る授業づくりを進めていくことを伝えた。

　続いて、三浦義務教育担当係長が「これからの数学教育～新学習指導要領の趣旨と今年度の授業づくりにおいて留意すること」と題して講話。新学習指導要領で求められる３つの資質・能力の柱「何を理解しているか、何ができるか」「理解していること、できることをどう使うか」「どのように社会、世界と関わり、よりよい人生を送るか」について解説した。

　また、市教委が行う算数にーごープロジェクト事業のねらいなどを紹介した。

　このあと、各区研究部会に分かれて研究討議などを実施。全市共通テーマや地区での研究テーマ、視点、推進計画について確認した。

(関係団体 2019-06-14付)