道公立文教施設整備期成会が総会 耐震化対策等早期に 未採択事業の完全採択を(関係団体 2019-06-13付)
財源の確保などを柱とする運動目標を決めた
道公立文教施設整備期成会は7日、ホテルポールスター札幌で第67回定期総会を開いた。「公立文教施設整備にかかる財源の確保・施策の充実」など運動目標5点を掲げ、「公立文教施設整備にかかる決議文」など4つの決議文を採択。役員改選では、山本栄二会長(共和町長)を再任した。
あいさつに立った山本会長は、国の公立学校施設整備費予算をめぐる情勢を踏まえ、早期の学校施設の耐震対策、老朽化対策に取り組む必要性を強調。本年度当初に採択が見送られた事業の完全採択に向け、「各市町村が実施するための予算が確保されるよう、情報収集や要望活動を行っていきたい」と述べた。
来賓あいさつに立った道教委の佐藤嘉大教育長は、計画する事業が各市町村で実施できるよう、国に働きかけるとともに、来年度に向けて必要な予算の確保や支援の充実を国に強く要望するとした。
また、学校施設の耐震化が完了していない市町村に対しては、早期に完了するよう要請。より良い学校環境の実現に向け、引き続き協力を求めた。
議事に入り、本年度の運動目標・事業計画、予算を決定。運動目標には、①公立文教施設整備にかかる財源の確保・施策の充実②公立体育施設整備にかかる施策の充実③公立学校給食に対する財源の確保・施策の充実④公立幼稚園に対する施策の充実⑤へき地教育に対する財源の確保および施策の充実―の5点を掲げた。
事業計画では、国の予算決定プロセスに応じ、段階別に要望活動を実施することを決定。運動目標と重点要望事項に基づき「公立文教施設整備にかかる決議文」など4つの決議文を採択した。
役員改選では、山本会長を再任した。
運動目標・重点要望事項および役員はつぎのとおり。
【運動目標・重点要望事項】
▼公立文教施設整備にかかる財源の確保および施策の充実
▽地方公共団体が計画するすべての事業が実施できるよう必要な財源の確保を図る。特に、年度の当初から事業ができるよう、当初予算において確保を図る
▽学校施設(幼稚園を含む)の耐震化事業・老朽化およびアスベストやPCB対策など、安全・安心な学校づくりにかかる施策の充実を図る
▽地方財政措置の充実を図る
▼公立体育施設整備にかかる施策の充実
▽地域スポーツセンター、中学校武道場、学校水泳プールなどの体育施設の整備にかかる施策の充実を図る
▼公立学校給食に対する財源の確保および施策の充実
▽義務教育費国庫負担法に基づき、地方公共団体に負担を転嫁することなく、国の責務として必要な財源を確保し、栄養教諭および学校栄養職員の配置を計画的に改善する
▽食育を推進するため、栄養教諭を中核とした食に関する指導のための施策を充実する
▽地方の事業計画を踏まえて学校給食施設整備に必要な財源を確保し、交付金を充実する
▼公立幼稚園に対する施策の充実
▽一学級の幼児定数、教員一人当たりの幼児数について引き続き改善を図るとともに、専任園長、教頭、養護教諭または養護助教諭および事務職員の配置を義務付ける
▽特別な支援を必要とする幼児の就園する公立幼稚園について、私立幼稚園と同様に補助金などの財源措置が図られるよう施策の推進を図る
▼へき地教育に対する財源の確保および施策の充実
▽スクールバスなど児童生徒の通学手段の確保等について施策の充実を図る
▽へき地教員宿舎整備事業量の確保を図る
【役員体制】(任期は元・2年度の2年間、敬称略)
▽会長=山本栄二(共和町長)
▽副会長=社会教育・井上久男(置戸町長)、体育スポーツ・伊藤浩一(猿払村長・新)、学校給食・外崎秀人(今金町長)、へき地教育・善岡雅文(砂川市長・新)、幼稚園・岩倉博文(苫小牧市長)
▽監事=上野正三(北広島市長)、武田浩一(留萌市教育長・新)、本庄幸賢(当別町教育長)
(関係団体 2019-06-13付)
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