小中連携・一貫教育モデル会議―千歳市教委　体力テスト共同実施など　新規の２中学校区が計画説明

（市町村 2019-06-18付）

　千歳市教委は４日、市役所で市小中連携・一貫教育調査研究実践モデル校区指定事業第１回調査研究実践モデル校区会議を開いた。各校担当者や市教委職員、石狩教育局指導主事ら３５人が出席。本年度から加わった向陽台中学校区・勇舞中学校区などの各モデル中学校区が取組計画について説明し、新体力テストの共同実施や中学校１日体験入学などが示された。

　市における小中連携・一貫教育推進の中核的取組である事業の開始に当たって、調査研究実践モデル校区の各学校の管理職、実務担当者、市教委関係各課が情報交換することで、モデル校区の取組の促進・発信に資することが目的。

　市は平成２９年１１月に策定した小中連携・一貫教育推進基本計画に基づき、３０年度に小中連携・一貫教育調査研究実践モデル校区指定事業を開始。青葉中学校区・東千歳中学校区を第１期モデル校区に指定した。

　本年度は第２期指定の向陽台中学校区・勇舞中学校区をモデル校に加え、４中学校区１０校の小・中学校で調査研究を行う。モデル校区の取組などを踏まえて本年度末に千歳市小中連携・一貫教育実施要領を策定し、第３期指定モデル地区の取組を合わせた成果をもとに、令和３年度から全市で本格実施する。

　宮崎肇教育長があいさつしたあと、大西智彦学校指導課長が市における小中連携・一貫教育の目的や、事業の目的・主な内容について説明した。

　続いて、モデル校区の実施計画などについて協議。各中学校区の担当者が本年度の取組計画について説明した。継続実施の青葉中校区・東千歳中校区は前年度の取組を継続・発展させ、前年度作成した各教科系統表の改善や、小・中一体となった学校運営協議会の設置などを行っていくとした。

　本年度からモデル校区となっている向陽台中校区は新体力テストの共同実施、勇舞中校区は６年生の中学校１日体験入学など、様々な取組を行っていく。

　説明を受け、乗り入れ授業における実践の工夫や教科の系統表の改善、新たに不登校を出さない効果などについて討議した。

　第２回会議は１０月に行う予定。

(市町村 2019-06-18付)