未来へはばたく子育成　第２期学校教育基本計画策定　旭川市教委

（市町村 2019-06-21付）

　【旭川発】旭川市教委は、第２期旭川市学校教育基本計画をまとめた。期間は本年度から９年間。基本理念「ふるさと旭川から未来へはばたく子どもの育成」のもと、目指す子ども像として、「自ら考え、仲間とともに学ぶ子ども」「自分と仲間を愛し、心豊かな子ども」「心身ともにしなやかでたくましい子ども」を掲げた。これらを実現するため、３つの目標を設定し、７つの基本施策と１８の取組などを盛り込み、計画の着実な推進に努める。

　市教委は、中・長期的な視点に立って学校教育行政を計画的・総合的に推進するため、平成２１年９月に学校教育推進基本方針を策定。その基本理念である「夢や目標に向かい力強く未来を拓く旭川の子どもの育成」の実現に向け、２２年８月に第１期となる学校教育基本計画を策定し、具体的な教育施策を位置付け、計画を推進してきた。

　今回、第１期計画が３０年度に終了したことから、これまでの取組を総括し、成果と課題を整理するとともに、学習指導要領の改訂や国の第３期教育振興基本計画などを踏まえ、今後の学校教育の計画的な推進に向けての基本的な方向性と具体的な施策を推進するため、第２期計画をまとめたもの。

　計画期間は本年度から９年間。国の教育制度の改正や社会情勢の変化などを踏まえ、計画期間半ばである令和５年度に見直しを行うこととしている。

　第２期計画は、基本理念を「ふるさと旭川から未来へはばたく子どもの育成」と設定。目指す子ども像に、「自ら考え、仲間とともに学ぶ子ども」「自分と仲間を愛し、心豊かな子ども」「心身ともにしなやかでたくましい子ども」を掲げた。

　基本理念、目指す子ども像を達成するため、目標として、①子どもたちに未来を生き抜く力を育む②子どもたちの学びの環境を整える③子どもたちをともに育て豊かな学びをつくる―の３点を掲げ、それぞれ基本施策と取組を設定した。

　①については、基本施策に「確かな学力を育成する教育」「豊かな心と健やかな体を育成する教育」「子どもたちの多様な個性を伸ばす教育」を据え、取組として基礎・基本を定着し、学びに向かう力を育む教育の推進、いじめや不登校等への対応の充実など９項目を示した。

　②については、基本施策に「子どもたちの安全対策の充実」「教育環境の充実」を据え、危機管理体制の整備や教材・教具の整備などに取り組む。

　③については、基本施策に「学びを支える連携・地域との協働の推進」「学校の教育力の向上」を据え、学校種間の連携をベースとしたコミュニティ・スクールの推進、教職員がより子どもと向き合える環境づくりの推進などに取り組むとしている。

　また、基本施策の取組ごとに関連する事務事業を位置付け、財政状況や計画の進捗状況、事業成果などを踏まえ、毎年度見直す。

　市教委では、学校をはじめ、保護者、地域住民と連携・協働を図りながら、計画に示した目標の達成に向け、各種施策に取り組むともに、委員会の事務に関する点検・評価などを通じて、計画の着実な推進に努めるよう取り組んでいく。

(市町村 2019-06-21付)