SCRUM道東圏域連絡協議会 授業改善へ理解深め 拠点校・帯広柏葉高が発表(道・道教委 2019-06-24付)
遠隔システムを使い道東地区10校に中継した
【帯広発】道教委は11日、十勝合同庁舎で道高校「教科等の本質的な学びを踏まえた主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究(SCRUM)」における道東圏域指定校連絡協議会を開いた。帯広柏葉高校と十勝教育局が主管し、道東地区10校にネット中継された。拠点校の帯広柏葉高の取組発表と、㈱ノースプロダクションの近江正隆代表による講演などを通して、授業改善への理解を深めた。
この取組はSCRUMに関するサポート校の実践報告および講演を通して、道東圏域における情報の共有を図ることが目的。十勝合同庁舎を主会場に、北見柏葉高校、網走南ヶ丘高校、大樹高校、釧路湖陵高校、根室高校など道東地区道立学校10校に遠隔システムを使って公開し、道東圏域の教職員ら約90人が視聴した。
はじめに、帯広柏葉高の塚本宏之校長があいさつ。「各校との連携を深める形で取組を進め、11月の研究のまとめの際には十分な形となれば」と期待した。
つぎに、帯広柏葉高の小野雅則教諭が平成30年度までの同校の取組を発表。①探究型授業②ユニバーサルデザインによる授業・環境改善③学習実態調査④連携⑤生徒理解―の5点に整理して説明した。
探究型授業については、総合的な探究の時間の授業を始めて3年目を迎え、1年生には「探究」の授業として古新聞をスクラップし、生徒同士で回覧する「まわしよみ新聞」を行っていることを報告した。
また、2学年はさらに発展した「論究」の導入として、NHK制作のTV番組を視聴し、日常の中にある疑問から仮説を立てられるよう、指導していることを説明した。
また、学習実態調査について、釧路湖陵高から提供を受けた学習実態調査をたたき台として、SCRUM推進委員会によって精査し、サポート校、推進校へ情報提供する旨を伝えた。
このあと、近江代表が「うらほろスタイルの取組―学校×地域協働探究学習~小中」と題し講演。津別高の鈴木知樹教諭が同校における「つべつ学」の内容を紹介した。
(道・道教委 2019-06-24付)
その他の記事( 道・道教委)
飲酒運転根絶へ注意喚起 日高局が臨時道立学校長会議
【浦河発】日高教育局は6月上旬、日高合同庁舎で管内臨時道立学校長会議を開いた。教職員の飲酒運転根絶に向けて一層の注意喚起を図るとともに、教職員の自覚を促す指導の徹底を申し合わせた。 石...(2019-06-25) 全て読む
学びと地域創生支える教育 道教委の教育行政執行方針
道教委の佐藤嘉大教育長が、20日の2定道議会で説明した本年度教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。 【はじめに】 平成から令和へと時代は進み、北海道は、命名から150年の時を経て、新...(2019-06-24) 全て読む
学校給食功績者表彰の受賞者 栄養教諭等10人に栄誉 表彰式は7月31日 道教委
道教委は、令和元年度道学校給食功績者表彰の受賞者を決定した。栄養教諭、学校給食調理員合わせ10人が受賞の栄に浴した。表彰式は、7月31日に東川町内で開かれる第62回道学校給食研究大会で執り...(2019-06-24) 全て読む
「サロン・ド・カミカワ」開始―上川局 交流図りリフレッシュ 職員同士で様々な企画を
【旭川発】上川教育局は本年度、芸術・食文化に関するトピックについて局職員同士で楽しみながら交流を図る「サロン・ド・カミカワ」をスタートさせた。ことし1月の職場提案で出されたもの。局職員の興...(2019-06-24) 全て読む
7月9日、根室会場から 第2回高校配置計画検討協議会 道教委
道教委は、本年度第2回公立高校配置計画地域別検討協議会の開催日程を決定した。7月9日に別海町交流館ぷらとで開く根室会場を皮切りに順次開催。次年度以降の公立高校配置計画についての説明および協...(2019-06-24) 全て読む
177・4億円を追加 道の私学関係補正案
道は、20日に開会した2定道議会に私学関係補正予算案を提案した。177億4400万円を計上し、当初予算と合わせた総額は前年度当初比40・1%減の268億6500万円。銀行に預託していた高校...(2019-06-21) 全て読む
1700万円増額 未来人財応援など 道の総合教育関係補正予算案
道は、20日開会の2定道議会に、総合教育関係補正予算案を提案した。1737万円の増額補正で、当初予算と合わせた総額は前年度当初比1・5%減の2971万円となった。 主なものでは、北海道...(2019-06-21) 全て読む
道教委の教育行政執行方針 幼児教育推進など重点 働き方改革 着実に実施
道教委の佐藤嘉大教育長は20日、2定道議会の開会に当たり教育行政執行方針を説明した。学力・体力の向上をはじめとする教育施策の展開とともに、子どもたちに求められる資質や能力を社会と共有し、地...(2019-06-21) 全て読む
鈴木知事が道政執行方針説明 いじめなど防止・発見 3つの“挑戦”で施策推進
道の鈴木直道知事は、20日の2定道議会開会に当たり、道政執行方針を説明した。「豊かな地域」など3分野における「挑戦」を基本に推進する重点政策を提示。いじめ等の未然防止・早期発見などに取り組...(2019-06-21) 全て読む
鑑賞学習支援ツール貸出―道教委 授業等で幅広く活用を 美術館の収蔵品活用
道教委は、道立美術館等の収蔵品を活用した鑑賞学習支援ツール「アートカード」「道産子追憶之巻・複製シート・複製巻子」を作成し、貸し出している。全道の児童生徒などが、北海道ゆかりの美術作品や作...(2019-06-21) 全て読む