鑑賞学習支援ツール貸出―道教委　授業等で幅広く活用を　美術館の収蔵品活用　

（道・道教委 2019-06-21付）

　道教委は、道立美術館等の収蔵品を活用した鑑賞学習支援ツール「アートカード」「道産子追憶之巻・複製シート・複製巻子」を作成し、貸し出している。全道の児童生徒などが、北海道ゆかりの美術作品や作家に親しむことができる。道教委は、授業のほか、美術館訪問前の事前学習や教員研修など、幅広い活用を呼びかけている。

　アートカードは、道立の美術館・芸術館に収蔵する作品６４点をはがきサイズのカードにしたもの。それぞれを組み合わせたり比較したりし、対話することで、鑑賞教育の要素「観る」「感じる」「考える」「伝える」などのコミュニケーション能力の向上を図る。

「道産子追憶之巻」の複製シートは、日本画家・岩橋英遠の絵巻形式で描いた代表作を３２枚のシートに複製。自然や四季について考える授業に活用できる。

また、実物の約２分の１のサイズの巻き物に複製したものを作成。９月１４日から１１月１０日に道立旭川美術館で開く展覧会「没後２０年岩橋英遠」展で「道産子追憶之巻」の実作品を鑑賞できる。

アートカードは、１箱６４枚×８箱で１セット。活用ガイドと作家・作品解説を同梱した。複製シート・複製巻子は、１館につき１組・１巻保管している。

貸出施設は、近代美術館、旭川美術館、函館美術館、帯広美術館、釧路芸術館の５施設。

　希望者は貸出を希望する施設に電話確認、ファックスで申し込むこと。申込書は、文化財・博物館課のホームページからダウンロードできる。

問い合わせは、同課・電話０１１（２０４）５７４７まで。

(道・道教委 2019-06-21付)