鈴木知事が道政執行方針説明　いじめなど防止・発見　３つの“挑戦”で施策推進

（道・道教委 2019-06-21付）

学びの環境の充実を図っていく方針などを示した

　道の鈴木直道知事は、２０日の２定道議会開会に当たり、道政執行方針を説明した。「豊かな地域」など３分野における「挑戦」を基本に推進する重点政策を提示。いじめ等の未然防止・早期発見などに取り組むほか、ふるさと納税制度を活用し、学びの環境の充実を図っていくことを表明した。

　鈴木知事は、道政に臨む基本姿勢として「人口減少が進行する中、北海道が持続的に発展していくためには、あらゆる分野にわたって、前例にとらわれない新たな発想と行動が必要」との認識を示した。

　その上で、①ピンチをチャンスに変える道政②新たな発想で攻める道政③地域とともに考え、行動する道政―の３つの方針のもと、地域と一体で道政を進めていく考えを示した。

　また、活力に満ちた北海道の構築に当たり、本道の可能性を発揮するため「豊かな地域」「確かな未来」「活力ある産業」の３分野における「挑戦」を基本に政策を展開していくことを表明した。

　総合的な地域防災力の強化に向けては、「防災・避難訓練の充実や災害時における情報伝達・避難誘導の体制づくりに取り組む」と説明。「世界津波の日」高校生サミットの開催を通じ、若者をはじめ道民の防災意識向上を図っていく。

　将来を担う子どもたちの教育環境の充実に向け、総合教育大綱のもと、社会で活躍する人づくりなどを進めるとともに、経済的に厳しい若者の修学支援の検討や、いじめなどの未然防止・早期発見に取り組むことを表明。また、国際交流の拡大など道立学校における特色ある教育活動が展開されるよう、ふるさと納税制度などを活用し、学びの環境の充実を図っていく。

　文化等の振興については、来年４月に白老町のポロト湖畔に開設予定のアイヌ文化復興等のナショナルセンター「ウポポイ」について、「教育旅行の誘致など、積極的なＰＲに取り組むとともに、周辺環境を整備していく」との姿勢を打ち出した。

(道・道教委 2019-06-21付)